920ハラリ onlineゼミ

第5回 ハラリ 「21Lessons」を読むゼミ

*LEAD 2020年度教養ゼミ

*9月20日(日) 13時開始〜16時終了予定

*今回読む章
Ⅱ政治面の難題
 7 ナショナリズム
   グローバルな問題はグローバルな答えを必要とする
 8 宗教
   今や神は国家に仕える

*ズームで実施します。

 ナショナリズム

ハラリは、7章の冒頭で問題提起をしています。
「全人類は今や単一の文明を構成しており、すべての人が共通の難題と機会を分かち合っている。それにもかかわらず、イギリス人、アメリカ人、ロシア人をはじめ、無数の集団がナショナリズムに基づく孤立を次第に支持するようになっている。これは、私たちのグローバルな世界が抱える前例のない問題の散々な解決になりうるだろうか?」

今回の7章では、この問題を考えていきます。
ハラリの本文をぜひ読んでいただきたいのですが、概略を紹介しておきます。

まず、近代の国民国家を歴史的に考察していきます。
その上で、ハラリは言います。
「グローバルな資本主義の非常な力によって疎外され、医療と教育と福祉の国家制度の行く末を恐れ、人々は世界中で国家の懐の中に安心と意味を探し求める。」
「ところが、・・・グローバルな交易ネットワークがなければ、既存の国家経済は北朝鮮のものも含めてすべて破綻する。」
「なおさら重要なのだが、・・・今日の人類は、・・・グローバルな協力を通してしか解決のしようがないような、3つの共通の難題に直面している。」

と論じて、「核の難題」「生態系の難題ー気候変動の問題」「テクノロジー面の難題」を検討していきます。
そして、ハラリは言います。
「競争関係にある国々に世界が分かれているかぎり、これらの3つの難題をすべて同時に克服することは困難極まりない。だが、どれか一つについてさえ、守備よく対応できなければ、悲劇的な結末になりかねない。」
「国家のアイデンティティは、・・・時代の最も重要な課題に対処する枠組みとしては、もう適切ではないのだ。私たちは、新しいグローバルなアイデンティティを必要としている。」
「効果的な政治を行うためには、・・・政治をグローバル化しなければならない。」

概略は、以上のような要旨ですが、ゼミでは、じっくり本文を読んで、各論点をじっくり検討していきましょう。

その上で、ハラリは、章の最後に次章につなげる問題提起を行っています。
「世界を統一する助けとするために、普遍的な人類の宗教的伝統に頼ることができるだろうか?」

8 宗教

そして、ハラリは、8章の冒頭でも問題提起をしています。
「人類の将来についての実行可能なビジョンは、人間の宗教的伝統の深い井戸から汲み出せるだろうか?」

ハラリは、宗教について、技術の問題、政策の問題、アイデンティティの問題から検討していきます。
「人間の力は、集団の協力を拠り所としており、集団の協力は集団のアイデンティティを作り出すことに依存しており、どんな集団のアイデンティティの基盤も虚構の物語であって、科学的事実ではなく、経済的な必要性でさえない。21世紀には、ユダヤ教徒とイスラム教徒、あるいはロシア人とポーランド人という人間の区別は、依然として宗教的な神話に基づいている。」

「21世紀のグローバルな問題を煽り立てるのではなく、解決するとなると宗教が提供するものはほとんどない」
「多くの伝統的宗教は、普遍的な価値観を支持し、普遍的な正当性を主張するものの、今のところ、主に現代ナショナリズムの手先として使われている。北朝鮮、ロシア、イラン、イスラエルのどこでもそうだ。したがって、国家間の違いを超越して、核戦争と生態系の崩壊と技術的破壊の脅威に対するグローバルな解決法を見つけるのが、宗教のせいでなおさら難しくなっている。」

「私たちは進退窮まっているようだ。今や人類は、単一の文明を形成しており、核戦争や生態系の崩壊や技術的破壊といった問題は、グローバルなレベルでしか解決できない。その一方で、ナショナリズムと宗教が依然として、人間の文明を異なる、そして敵対することの多い陣営に分割している。」

宗教についても、ハラリは、概略、以上のような要旨を展開していますが、ゼミでは、じっくり本文を読んで、各論点をじっくり検討していきましょう。

現代世界の課題をしっかり考えよう!

以上のように、今回のゼミで読む「ナショナリズム」と「宗教」は、人類が、今や単一の文明の世界に生きているにもかかわらず、日々のニュースで接しているように様々な要因から分断が見受けられてしまう今日の世界の根底にある問題を考える章になっています。

コロナパンデミックで、一層、世界の協力が必要になっているにもかかわらず、各地で続く分断・対立を私たちはどう解決して「Global Solidarity」を実現していけばいいのか。
このことをしっかり考えていくために、今回の『21Lessons』の7章・8章をじっくり読んで、考えていきましょう。

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