2024年度私大入試のふり返り

第1志望合格への教訓を共有します

私大入試について、今年度の結果から見えてくる教訓を共有いたします。

個々人の結果というより、傾向としてわかることを、反省も含め、これから受験する人に役立つように分析したいと思います。

今年の私大志望の人は、年内入試と一般入試で全員合格して、進学を決めました。

この結果は良かったのですが、第1志望の合格できた人が多い中、一般入試で第1志望に合格できなかった人も1部に存在しました。

ここでは、第1志望に合格できなかった事例をしっかり振り返って、成功例=結果が出る受験勉強の仕方がよりよくわかるようにしていきたいと思います。

毎年アドバイスをしているのですが、それでも失敗パターンが例年繰り返されています。

来年の受験生のみなさんは、失敗例を他山の石として生かしていただけたらと思います。

関関同立の合否を分けるもの

今年の受験生は、もともとの力に大きな差があるわけではありませんでした。
高3の出発点はE判定からのスタートの人が多い状況でした。

入塾時の学力もさほど差があるわけでもなく、学習の基礎からスタートという点でも同じでした。

  ではどういう点が合否をわけたのでしょうか。

毎年繰り返される失敗パターンからご紹介します。
こうしないようにと繰り返し注意しても、なかなかあらためてもらえなかったパターンをまとめてみます。(アドバイスを受けて自分で改められた人は、成功パターンに移れました。)

①ピンポイントで基礎固めをするため、最初一気に成績が上がったりする。

しかし、勉強し始めてまもない短期学習者はここで油断する💦

②夏以降は自分で学習した量も増えてきて先に進みながら覚えた知識も反復する段階に入る。

そうすると、油断した人は、学習量をこなせなくなっていく。

人間は何度も目にしたものでないと簡単に忘れる💦

③夏までの学習の結果がうまくいっていないなら、いさぎよく学習方法を変えなければならない。

そもそもの学習習慣がなく、受験の知識が少ないと時間を無駄に消費する💦

④週1回ずつ2科目(英語と国語等)の授業だけ(最小限)でどこまでも乗りきろうとする。

週1と週2の進み具合は単純に2倍ではなく、学習量が5倍ほど変わってくる💦

⑤秋の公募推薦で合格すると、安心してやる気がなくなる。

早く受験勉強を終わらせたい気持ちの方が強い💦

**失敗例のまとめ**

①週1回、月4回だけの授業では最初の頃やった内容を覚えていない。

②進みながら忘れていっていることに気づいていない。

③理科や社会を受講していないので、模試でも点数が上がらず、理解も深まらない。

④全体に、学習量が全く足りていない(本来の受験勉強での学習量を知らない)。

⑤根気よく続けられずに、公募で合格するとあとは形だけの勉強になる。

成功するための対策

最初に学習量に慣れる。当たり前のことですが宿題はやってくる!

宿題は最低限やるべき学習です。
授業でやった内容を理解できたかどうかなどのチェックと演習です。

また、理解を深める個別授業だけでなく、出席を義務付けられた人は、演習量を増やす特別補講にも出席して、学習を進めていきます。

さらに、現状と目標へのギャップをきちんと認識し、そこを埋めるためにどうするかを考えて、計画的に学習を進めることが大事です。

受験生には、週間学習計画ノートをつけ始めてもらっていますが、これを1年間やり抜くことが、合格への道です。

入試3科目(文系=英語・国語・社会 / 理系=英語・国語・理科)を徹底学習しましょう。

高3初めにE判定だった人は、特に夏以降、部活も終わった8月からは週2回ずつ受講して全範囲をカバーし、入試問題演習まで徹底的にやり抜いていく必要があります。

理社は、「単なる暗記科目」となめていると関関同立は受かりません。
高校の内容は、きちんと理解しないと、入試には太刀打ちできません。
高3の初めにE判定の人は、早めの受講をお勧めします。

第一志望の合格までは、とにかくコツコツとやり続ける(←超重要)。

厳しく言えば、公募の第2志望合格で満足して一般入試の第1志望の入試までモチベーションが続かないのは、目標の第1志望が実は本気のものだったかどうかということが問題になります。

今年の事例でも、公募で合格してからも、一般入試で第1志望を本気で目指した人たちは、最後まで受験勉強をやりぬき、同志社や関大に合格していきました。

ですので、これから受験勉強をしていく人には、まず、この目標設定=第1志望を本気で決めてもらいたいと思います。自分の心とじっくり向き合って、本当にいきたいと思う大学・学部を目標にしていきましょう。

心から行きたいと思っている大学ならば、入試の日まで、がんばり抜けるものです。

以上、今年度の私大入試の教訓でした。

これから受験勉強をしていくみなさんの参考になれば幸いです。


予備校との違いやパーソナル指導について
お気軽にご質問ください

0743-73-9498

受付時間15:30~21:40(月~土)