かわいい子には旅をさせよ:留学現地より その2

同世代の他人同士が2、3週間ずっと一緒に過ごすということは、大変なことだと思います。

しかも、もともと友人同士でもない、学校も違うし、部活も違うし、ほんの偶然からの出発です。

旅は課題を噴出させる

コロナにより、3年ぶりの留学再開ですが、もともと毎回課題噴出し、予想もしない出来事が起こります。
それで最初に最初にルールを決めました。

*「他人を否定しない」
*それはおかしい、と思ったことは相手のためには言う。

矛盾しているようですが、普段ガチガチに縛られている10代はハメを外しすぎて、全体がそれに引きずられて留学の当初の目標を失ってしまい、ガタガタになるということが起こりがちなのです。

その中で個々の課題と共通の課題も現れてきます。

まず、留学は単なる旅行ではない。親元を離れたからと言って、好き放題することではない。
いろいろなことを経験した方がいいけれど、それは好き放題することではない、それがごっちゃになります。

学び合い:高校生と中学生

共通の課題ーお金をどう使うか

まず1週間目に現れた課題ーそれはお金の問題です。
出発前にいくら渡すか、これが親御さんたちがもっとも悩んだところでした。
食事もお小遣いも含んでの2、3週間です。

最初の5日間でどれくらい使ったか、全員でシェアしました。食費含め5000円〜12,000円の範囲になりました。

大体予想の範囲ですが、12,000円はちょっと使いすぎじゃないか、たくさん買いすぎてないか、また両替するのか、など意見が噴出し、それがきっかけでお金の話になりました。

お金のコントロールは大人でも簡単ではないし、しかもまだ中1です。
当然その子は非難されてるように感じました。

しかし、大事なことは、使い過ぎを非難しているというより、お金を出してもらってることをもっと感謝すべきじゃないかという話になったことでした。

今や、世界の物価は急上昇し、円安の打撃があります。

それでもみんな、最初の1週間を通して、大体1000〜2000円/日で食費3食を含めて過ごしていることがわかりました。(今やアメリカでラーメン1食1000円以内は難しい!)


ただ、あまりに節約しすぎると、節約が目標になり、行動が制限されて体験が少なくなります。いわば、留学は体験を買いに来たようなものだからです。

レストランでディナー

自己投資する

「自己投資」という考え方は日本では比較的新しい考え方だと思います。

モノはやがてなくなったり飽きがきたりするが、体験や学びはずっとその人の中に残る栄養になりうるから。

教育は投資であり、留学その重要な投資の一環になります。
留学で、自分に起こってくることを乗り越えて、成長していくかは自分の課題です。

どこにお金をかける、何を見るのか、ちょっとしたヒントで活かし方も変わってくるでしょう。

日本が最先端を行っていた30年前は良かったのですが、他の国がどんどん新しい取り組みを始めるような時に、家庭と学校の往復だけで、今の世界に対応していくことがますます難しくなっていきます。

グループレッスンで、集中して学んでいます

学校の価値観と社会の価値観

学校では「周りと同じ人間になれ」と教育されます。

社会に出ると突然「周りと違う人間になれ」と言われます。

常識は不変ではない。場所や時間によって変わるともいえます。


〔日本と違うフィリピンの常識〕
①授業では積極的に発言することが評価される!

②仕事も含め、日常をできるだけ楽しもうとする

③女性も第一線で働いていて普通

海外で過ごして、同じものを見ても、人によって見過ごしてしまうもの、気づかないものもたくさんあります。なるべく文化、歴史、経済などの観点からフィードバックも返すようにしていますが、自分でまずその多様性に気づけたらベストです。

多くの人で賑わっている、大学の近くのショッピングモール

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