英語の発音について

英語担当 熱田 毅

リスニング・発音のゾッとした体験

以前、私の出身大学が、東京外国語大学であることをブログで書かせていただいたと思います。

その続きではないのですが、「リスニング」と「発音」に問題があったため、ぞっとした経験について書かせていただきたいと思います。

今では笑い話ですが、大学受験の前日、新幹線で東京駅には無事に着いたのですが、当時、携帯を持っていなかったこともあって、まさかの、東京駅で迷子になってしまったのです。

「『リスニング』と『発音』が問題とか言いながら、東京駅で迷子?」と疑問符が浮かんでいる方々多いかもしれません。

そうです、自分は日本語の「リスニング」と「発音」でやらかしてしまったのです。

東京外国語大学のホームページに、最寄り駅の1つが「飛田給」という京王線の駅で、乗り換えが少ないと書かれていたので、その周辺に宿をとることにしました。

駅名と路線名をメモに書き留めポケットにしまい、意気揚々と生駒の祖母の家から出て行ったのです。

東京駅で新幹線を降りると、このようなアナウンスが雑踏の中、流れてきたのです。

「地下4階のホームからKeiyo-sen(京葉線)に乗り換えです」と。ぼくは、そのアナウンスをKeio-sen(京王線)」と聞き間違えてしまったのです。

新宿から乗り換えと書かれていた気がしたのですが、アナウンスでそう言っているのだから、自分の見間違いだったのだと思ってそのままアナウンスの指示通り、スーツケースを引きずって向かってしまったのです。

ようやく、ホームについて「飛田給」という駅が何駅目かホームの掲示板で見てみたのですが、一向に出てこないのです。

途中で、「海浜幕張」と出てきた時点で、向かう方面が違うことに気が付けたのです。

しかし、誰かに聞こうと思っても、このホームが東京駅の中心から大分離れていることもあって(片道20分)、人がほとんど歩いていなかったのです。

幸い、駅員さんが前から歩いてきたので、「『ヒダキュウ Hidakyuu』という駅に行くには、どのホームから乗ればいいのでしょうか?」と質問したのです。

「すみませんが、そんな駅名聞いたことがありませんね」と困り果てた表情を浮かべられてしまったのです。

大学受験前日の緊張状態の自分は、完全にパニック状態です。

すると、後ろからほかの駅員さんが来て、事情を聴くと「何線の駅か分かりますか?」と尋ねてくださいました。

そこで、すべてが解決しました。

「Keio-sen(京王線)」と答えると、「あぁ、それはJRじゃなくて、Keio(京王線)
ですね、ここはKeiyo-sen」とYを強く読んで、自分のリスニングの過ちを説明してくれたのです。

そして、「飛田給」の発音は、Tobi-ta-kyuであり、Hi-da-kyuではなかったのです。

本当にほろ苦い思い出です。因みに、ホテルについたのは夜8時過ぎでした…

京王線・飛田給駅 GoogleMapより

なかなか英語が通じなかった大学時代

 長ーい前置きになりましたが、英単語をローマ字読みで覚えたり、あまり発音を意識せずに覚えたりしていませんか?

自分も高校生の時、さすがにローマ字読みでは覚えていませんでしたが、あまり発音には重きを置いていませんでした。

実際、当時の大学入試や英検のリスニングのテストでも、そこそこ点数が取れていました。だから、強いて発音練習をしようとは思わなかったのです。

そもそも、練習しようにも発音記号を読めなかったので、そもそも自分で発音を勉強することができなかったのですが(笑)

しかしながら、大学に入って早々、後悔しました。

入学してすぐにあった「スペイン語」に何らかの関係がある新入生を集めた催しをスペイン語科の教授たちが開いてくれたのです。

今から思うと、なんと雑な会なのかと思いますが、ともかく、そこで、ある留学生と何故か仲良くなってしまったのです。

彼は、グアテマラ系アメリカ人で当時博士号を取得するために日本に来ていました。
(グアテマラは中米にある、スペイン語圏の国です。マヤ文明とか、コーヒー豆で少しは有名と思いますが…知らなくても構いません。)

彼は日本語も話しますが、所々分からない単語は英語を使っていました。

ほとんどの若い皆さんは分からないかもしれませんが、ルー大柴の英語の発音がよくなった感じです。

また、私が話す日本語の単語の意味を彼が理解できないこともあり、私も英語を交えて話していました。

ここで、高校時代棚上げにしてきた問題が浮上してきたのです。

結構、通じないのです。

大学受験のため読解をメインで勉強してきましたが、中高6年間も英語を勉強してきた自分にとっては、なかなかに衝撃でした。

初めは通じなくても、なんとかなるさ!

日本人の英語が通じない原因

その後、もう一度学びなおしました。完全な二度手間でした。

先の原因については、大きく分けて3つありました。

(主にスピーキングに関することですが、現在リスニングは当時よりも難しく、量的にも多くなっているので、リスニングを伸ばしたい方にも参考になると思います)

1つ目は、そもそも発音が違う。
2つ目は、勝手に音を足している。
3つ目は、アクセントの位置が違う、そもそも、つけていない。

最初に、1から見ておきたいと思います。

“th”が入っている単語が代表例だと思います。

当時の自分は、「s」と「th」の発音の区別をつけていなかったのです。

発音記号が違うことは知っていたのですが、「まぁ、大体同じに聞こえるし、些細なものだろう」と中高6年間軽視し続けていた発音は、決して、他の国で英語を学んできた留学生、並びに、ネイティブスピーカーにとっては、些細ではなかったのです。むしろ、重大なものだったのです。

日本語の感覚でいくと、「言った」と「居た」くらいの大きな違いだと思ってくださっても構わないと思います。「嘘でしょ?」と思われるかもしれませんが、多くの日本語を学びに来る留学生は、この区別が最初つかないのです。

参考URL 東外大言語モジュール

実のところ、英語話者の大部分が「シンク」と発音すると、sink(沈む)を連想してしまいます。決して、think(思う、考える)には繋がらないようなのです。

こう聞くと、「 “s”と “th”の発音の違いよくわからないし、英語面倒だな…」と気分が沈んでしまうかもしれませんが、 “r”と“l”に比べれば、比較的楽です。

思いきって、「ティンク」と発音してしまえば、通じます。theなどの濁音が入る場合なら、「ザ」ではなく「ダ」でもいいです。

実際、自分のもう一つの仕事柄、色々な国籍の方と話しますが、結構アフリカ、アジア系の方の英語の “think”発音は「ティンク」と聞こえますし、“the”は「ダ」に近いように思えます。それでも普通に通じています。

thの音を発音するのが難しいとあきらめる前に、この発音に切り替えるのも1つだと思います。

2つ目は、勝手に音を足していることです。

根本的原因は、日本語は基本すべて母音(a i u e o)の音で終わるからです。ローマ字で書いてみると、一目瞭然だと思います。

例えば、juice を発音する際、大抵最初は、ジュース(j ū su)と発音します。

実際、英語の発音を聞くと、最後の “u”の音は無いのです。

では、どうやってそんな発音練習したらいいのかと言われますと、簡単にできます。

カタカナの「ス」を普通に発音すると、個人差はあると思いますが、1秒くらいかかるかなぁと思います。

その時間を半分以下で、発音しようとしてみてください。すると、嫌でも“u”の音が発音できません。その音こそが、英語の “s”の音なのです。

先のjuiceの発音も、カタカタのジュースの発音で、「ジュ」と「ス」をいつもよりも短くすると、それっぽく聞こえてきます。

さらに、これは、3番目の問題ともかかわってくるのですが、ジュの部分を2倍くらいの強くちょっと長めに読むと、ほぼ英語に聞こえてきます。

実際、日本語には単語の音に強弱をつけることはありませんので、この英語式のアクセントは、残念ながら学ぶ必要があります。

しかし、嬉しいことに発音記号は読めなくても、アクセント記号は分かりやすいです。

単語の上に「’」みたいなやつが付いているところを、2倍くらいの大きめでちょっと長く読むだけでいいです。

慣れれば、英語は通じる!

以上3点気をつければ、英語は通じる!

カタカナ読みに、以上の3点を付け加えて練習すれば、大体、意思疎通は大丈夫です。

「本当にそれだけで、良いの?」と思われるかもしれませんが、実際、私たち日本人と同じように、英語を第二外国語として学んだ人たちと話す機会がよくありますが、問題無くそんな英語でもコミュニケーションは取れています。

当たり前ですが、ネイティブスピーカー(幼少期から第一言語として英語を学んだ人たち)の英語の発音ではないです。

しかし、そこまで、こだわらなくても個人的にはいいと思っています。

現実、多くの日本人のように第二言語として学習した人たちの方が世界では圧倒的に多いです。

今のところ、大体毎月お会いする英語を話す人で、純粋に英語を第一言語としている方は、4、5人ですが、第二言語、第三言語として、英語を用いている方は優に20を超えます。

それぞれの英語を皆さん、話されています。

だから、「まぁ、コミュニケーション取れれば、いっかー」ぐらいの感じで、発音に関しては捉えておけばいいのではないかと思います。

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