11/22ハラリ onlineゼミ

第7回 ハラリ「21Lessons」を読む教養ゼミ

*LEAD 2020年度教養ゼミ

*11月22日(日) 13時開始〜15時終了予定

*今回読む章
Ⅲ絶望と希望
 11 戦争
   人間の愚かさをけっして過小評価してはならない
 12 謙虚さ
   あなたは、世界の中心ではない 
   

*ズームで実施します。

11 戦争

まずは、若干のおさらいをしておきます。

今回読むのは、「21Lessonns」「Ⅲ絶望と希望」の2つの章です。
Ⅲ部の冒頭、ハラリは、こう言っています。
「直面している難題は前例のないものだし、意見の相違は甚だしいが、人類は恐れに己を見失わず、また、もう少し謙虚な見方ができれば、うまく対処できるだろう。」

現下の世界の危機を見据えつつも、希望もしっかりつかんで行こうという提言です。

また、前回読んだ「10テロ」の最後の部分でこう言っています。
「多くの専門家も素人も、第3次世界大戦が目前まで迫っているのではないかと恐れている➖現在と同じような状況をまるで1世紀前にすでに目にしていたかのように。・・・この不安はテロに対して私たちが抱いている過剰な恐れよりも理にかなっているのだろうか?」

この問題提起をした上で、11の戦争に入っていきます。

そして、まず、
「2018年には、戦争による成功は絶滅危惧種のように珍しいものになっている。」
「2018年には、世界のエリートは、(100年前の戦争ほどの)旨みのある戦争はもうなくなったのではないかと考えている。」
と指摘しています。

要は、今日の世界では戦争は、100年前とは違って、割りに合わないもになったことを論じ、その例外として、クリミア半島を占領したロシアを検討していきます。確かにロシアは、軍事行動を展開はしているが、その国力は新しい冷戦に持ちこたえられないし、ソ連のような普遍的なイデオロギーも欠いていて、「物理的な征服のグローバルな作戦にも乗り出そうとしているなどということはありそうにない」として、ロシアの動向は、「新しい戦争の時代の前触れではなく、例外的な出来事」と指摘しています。

その上で、戦争のメリットを歴史的に検討して、今日、「核兵器とサイバー戦争は、損害が多くて利益が小さいテクノロジーだ。そうしたテクノロジーを使えば、国をまるごと破壊できるが、利益のあがる帝国は築けない。」
「したがって、(現代)世界では、戦争で成功した最近の例に主要国は馴染みがないというのが、平和の最善の保証になっているかもしれない。」

このように、現代では、戦争はメリットがなくなってきていることを検討した上で、警告を発しています。

「悲しいかな、21世期には戦争が損な企てであり続けたとしても、平和の絶対的な保証にはならない。人間の愚かさは、けっして過小評価するべきではない。人間は個人のレベルでも集団のレベルでも、自滅的なことをやりがちだから。」

と、しっかり人間の影を見据えるように警鐘を鳴らしています。

その上で、世界大戦について、両極端の考え方を避けるのが最善としています。
「一方では、新たな世界大戦が避けられないと決めてかかるのは、(自己成就予言となってしまうので)とりわけ危険だ。」
「その一方で、(人間の愚かさ故に)戦争は不可能だと決めつけるのは考えが甘い。」

そして、最後に、「人間の愚かさの治療薬となりうるものの一つが謙虚さだろう」と、戦争を回避するための処方箋を提案して、次章に移っていきます。

12 謙虚さ

前章の最終段落で、ハラリは、「国家や宗教や文化の間の緊張は、誇大な感情によって悪化する。すなわち、私の国、私の宗教、私の文化は世界で最も重要だ、だから私の権益は他の誰の権益よりも、人類全体の権益よりも優先されるべきである、という思いだ。世界に占める真の位置について、国家や宗教や文化にもう少し現実的で控えめになってもらうには、どうしたらいいだろう?」
と問題提起をしています。

そして、12章「謙虚さ」では、ずばり「あなたは世界の中心ではない」と指摘しています。

ハラリは、「ほとんどの人は、自分が世界の中心で、自分の文化が人類史の要だと信じがちだ」が、「すべて間違っている」と断じます。

ハラリは、自分自身の民族のユダヤ教を例にあげて、「自己を課題評価する物語がどれほど滑稽か」を論じ、「世界中の読者の方々は、自分の部族や民族が膨らませたバブルを自らの手で弾けさせてほしい。」と呼びかけています。

最後に、「多くの宗教が謙虚さの価値を褒め称えておきながら、結局、自らがこの宇宙で最も重要だと考える。個人には従順さを求めつつも、集団としては目に余るほど傲慢だ。どんな宗教を持つ人でもみな、謙虚さをもっと真剣に受け止めるといいだろう。」と主張しています。

現代世界の課題を考えよう!

以上のように、今回のゼミで読む「戦争」と「謙虚さ」も、人類が、今や単一の文明の世界に生きているにもかかわらず、日々のニュースで接しているように様々な要因から分断が見受けられてしまう今日の世界の根底にある問題を考える章になっています。

コロナパンデミックで、一層、世界の協力が必要になっているにもかかわらず、各地で続く分断・対立を私たちはどう解決して「Global Solidarity」を実現していけばいいのか。
このことをしっかり考えていくために、今回も、『21Lessons』の11章・12章をじっくり読んで、考えていきましょう。

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