未来予測と世界の動き
未来がどうなるのか誰にもわかりません。
しかし、場合によっては知識不足は大きな対価を後々払うことになるのです。
TVのニュースは、大きなお金を出してくれるスポンサーや政府に都合のいい情報しか流さないので。
先日は、国会議員のまぶちすみおさんをお招きして、政治や社会の動きに関心をもってもらおうというゼミの日でした。
以下、その内容の一部抜粋と要約です。
日本のマスコミが報道しない真実
♦️世界の動き♦️
[ロシア・ウクライナ戦争]
世界では、来年2024年に戦争が終結する方向に向かっていると見られている。
日本語だけでなく、英語などで世界の様々な情報を見ていくことが必要。
[世界の力関係]
G20に中国の習近平首席・ロシアのプーチン大統領が参加せず、今や、世界のGDPにおいては、中国、ロシアなどグローバルサウスで世界の半分以上を占めている。
また、米ドルが基軸通貨の時代が終わりつつあり、中国の元かもしれないが、次の基軸通貨が何になるか定まらないまま世界は大きく揺れている。
欧米中心の世界秩序が崩れつつあり、これに向き合っていく必要がある。
[岸田政権のバラマキ政策]
この1年半で、各国を訪問し、アフリカなどに1兆円単位でお金をばら撒き、総額20兆円(消費税収入と同じ額)の円借款ばらまき。借款という名前だが、実質ほとんど返金されず、技術供与などで進出する大企業にはメリットがある。
♦️国内問題♦️
[コロナ後の経済]
インフレの影響で実質賃金は16ヶ月連続下がり、消費支出が2割近く減っており、人財しかない日本で、教育費はもっとも使えなくなりつつある。
[大阪万博]
維新の目玉政策だった大阪万博とIR・カジノは破綻寸前。大阪府がやりきれなくなって国に泣きついたので、国家的事業になったが、実質事務局が機能していない。万博の遅れを取り戻すために東北から板金工の人々(通常日当18,000円)を集めてくる際に、日当10万円でつれてきたが、費用がかかりすぎているので、余計工事は進まない。
[統一教会問題]
長い間大学や社会で統一教会は問題になってきましたが、自民党がバックにいるので、政治的問題になることはありませんでした。
しかし、毎年、阪大など各大学は、新入生入学の時期に統一教会(サークル名はいろいろ)に気をつけるよう注意を促しています。
それでもまだ解散命令も出されず、解散命令が出されても裁判で争うと時間がかかるとのこと。
高校と違って大学はいろいろな怪しい人が入り込む余地があるのです。
自分で自分の身を守るためにも、色々な動きの情報をつかみ、その意味を考えられるリテラシーをつけるしかない。
その他中国の国家的財政問題、解散総選挙の問題など、短い時間でしたが、新しいニュースが多く興味深い時間でした。
参加者の感想から
*貴重な話をたくさん聞けてとても面白かったです。お話の中で自分が知らないことも沢山あったので、もっと日本や世界の情勢について知っていきたいと強く思いました。ありがとうございました。
*いくつか印象に残る話がありましたが「ロシア・ウクライナ戦争が、来年ほぼ終結しそうだ」と言う話は特に衝撃を受けました。英語は苦手ですがオープンソースを確認するということの大切さを改めて感じました。
馬淵さんにはお忙しい中貴重なお話をいつも聞かせて頂き感謝しております。今回が2回目の参加でしたが、毎度最近のトレンドに合わせた話題を扱って下さるので、大変勉強になります。ありがとうございました。
*政治について知らない私でも政治に興味を持つきっかけになりました。
忙しい中ありがとうございました。
*候補者について調べるときに何を参考にしたらいいかということや、今の社会で何が起きているかといったことを知れてスッキリしました。また、有権者として、もっと社会のことに目を向ける必要があると思うきっかけにもなりました。ありがとうございました。
まぶちさん紹介
・奈良1区(奈良市・生駒市)選出衆議院議員
・2010年、国交相大臣
・2011年3.11 の東日本大震災のとき、内閣総理大臣補佐官として原発事故に対応する先頭に。
・日本で若手議員を育てるために、党派を超えて勉強会を実施。
・国会内だけでなく、奈良県内で、困りごと、生活、仕事に関わる要望を聞く地道な活動を続けている。