入試英語の記述問題:解法

英語担当 熱田 毅

前回、大学受験において、英語の和訳は誰に見てもらうかということについて書かせていただきました。

一応、振り返ってみますと、個人的には、大学受験の和訳を採点するのは老眼の入ったおよそ50代以降の教授たちだと考えています。

アピールポイント

それでは、どのような和訳を大学側は期待しているのでしょうか?

それは、高校で使った英語の教科書、参考書の内容を丁寧に理解しているかが伝わる英語の和訳を求めていると考えています。

例えば、以下の英文に対してこのような日本語訳が付けられていたとします。

Every human being has the inborn ability to acquire language, but it does not follow that being able to use language is a natural development like eating or walking

人は生まれたときから、言葉を学ぼうとする。でも、食事をとったり、二本足で立って歩いたりすることと一緒だと考えるのはどうかと思う。

確かに、この英文が言わんとしているところは、捉えていると私は思います。

しかしながら、「この日本語訳を採点してください」と言われると、正直なところ、困ってしまいます。

実際、英文には「~と思う」の部分も「二本足で立つ」という表現も見当たらず、逆に、 “be able to do use language”の部分は、日本語訳では思いっきり省かれています。

はっきり言って、「採点できません…」というのが私の答えです。

あくまでも、原文を正しく解釈したことを確認できるようには最低限してほしいというのが、採点側の本音なのです。


まず、直訳でお願いします!

だから、基本的には、「直訳」をまずつけることをお勧めします。

最初から、日本語的にはスムーズでわかりやすい和訳をつけてくださる生徒さんもいますが、やはり長い文になればなるほど、実際に書かれている内容とは外れてしまっていることもあります。

それゆえ、特に和訳せよというような問題があった場合は、きちんと、まず、直訳を心がけてください。

ただ、学校で「大胆に」意訳することを積極的に勧められている範囲もあるのはあります。

それは、高校の文法書の最後の方でちょっとだけでてくる「無生物主語構文」や「名詞構文」と呼ばれるものです。

和訳を行う際、主語が人でなくこの日本語は直訳するとヤバイと感じた際、大胆に削ったり、分かりやすいように言葉を付け足したりしても、大丈夫ですと参考書などに書かれています。

実際、直訳を日本語的に理解できる訳に修正した訳、つまり、意訳に変えることを大学側は意図的に狙っています。

採点基準は?

ただ、ここで「どこまで意訳がOKで、どこからがダメなのか?そこの線引きをどうやって決めるのか!採点基準はどうなっているのか!」、という声が聞こえてきそうです。

これが痛いところです。

その理由の1つは大学側がはっきりと採点基準を公表していないことがあげられます。

そして、2つ目は、居酒屋で担当教授が言っていたことですが、公正を期すために5人くらいで採点しその平均点が得点になるということです。

これは逆を返せば、ある程度は各採点官の裁量、つまり主観に任されているところがあるということです。

(* 年度末の大事な成績会議のことを忘れて、遠い国にフィールドワークにいってしまうような、かなり「テキトー」であった担当教授が、「それぞれの採点官の付けた点数が大体同じなんだよね~」と居酒屋で言っていたので、そこまで厳しい採点基準ではないのだと思います)

まとめると、採点基準ははっきりしないので、そこは心配してもどうしようもないので、高校英文法で学んだことをとりあえず実践して、採点官に採点できるような訳をして頂きたいです。

おそらく、この点を守れば、酷い点数にはならないと思います。

下書きしていますか?

ただ、具体的な話をする前に、1つ和訳をする際にして頂きたいことがあります。

結構な頻度で、長い時間、下線部をじっと見つめておられる生徒さんを見ることがあります。

そして、ある瞬間、まるでひらめいたかのように、さらさらと日本語を書かれるのです。

別にきちんとした日本語になっているのであれば問題は無いのですが、しばしば、「これ日本語になっていないのでは?」、「ここの部分、完全無視しているよー」と言いたくなる解答と出くわします。

最悪の場合、空欄で放置のケースだってあります。これは、あまりにも勿体ないと思うのです。

その度に、解答用紙に書く前に、ちょっとでもいいから下書きをしないのかなと思ってしまいます。

数学の問題 ぱっと解答を出す?

「和訳に下書き!?何を言っているのか?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

では、1つこちらから伺いたいことがあります。

例えば、数学の問題で「三次方程式  を解け」とあって、じっと数分間見つめた末に、 −1,1,2と書く人はいるでしょうか?

暗算能力の高い人は別として、少なくとも、わたしのような凡人は、1を入れたら、0になるっぽいから、

みたいに途中式を立ててから、答えを導きます。

和訳をも求められる場いい、ある程度複雑な文構造になっていることが多いので、下書きをして編集することは、数学の途中式を立てて分かりやすくしていくことと通じる所があると思います。

実際、わたしも長い英文を翻訳する際、下書きをつけてから構成を考えて、編集して提出します。

確かに、パソコンならコピー&ペーストを使って楽に編集できるのだから、そうやっているのだろう、と思われる方もいるかもしれません。

実のところ、以前、ある生徒さんからそのような指摘があったので、授業中に実践してみましたところ、3行くらいの和訳でも直訳調で90秒以内に下書きを書くことができました。

そこから、生徒さんにその直訳を読みながら言わんとしていることを尋ねて、編集し組み立ててもらって、最後にわたしが清書しても5分以内で完了しました。

頭で「あぁでもない、こうでもない」とゴネゴネ考えるよりも、下書きに書いてある内容を見て理論立てて考える方が、圧倒的に和訳の精度も上がりますし、かなり楽です。

誰も、本文の全訳を書きなさいなどと、鬼のようなことは言ってはいないので、3行くらいの下線部訳なら下書きをつけて編集してみるのはどうでしょうか?

実際、それで点数が変わってくるのですから悪い話ではないと思います。

次から、具体的な訳について書いていきたいと思います。


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