
LEADでは、私立文系の3科目入試において社会科目ではなく数学を選択する場合、事前にテストを実施しています。
このテストの点数が基準に達しない場合は、社会科目を選択していただいております。
なぜなら、はっきり言って、数学では受かりにくいからです。
具体的には、大きく分けて3点の事情があります。
1つ目は「科目内容の関連性」です。

数学という科目は、その性質上、横断的に利用できる知識が少ないという特徴があります。例えば、「場合の数」と「三角関数」では、必要となる知識や考え方が根本的に異なります。
一方、社会科目では、基本的に各テーマが相互に関連しています。例えば地理では、「ケッペンの気候区分」と「世界の農業」は密接に関係しており、歴史でも社会の段階構造的変遷はストーリーとして理解しやすく関連づけて理解することが可能です。
2つ目は「得点の安定性」です。

数学では、出題された問題に対して、その場で適切な解法を判断する必要があります。最適なアプローチを選べなければ時間を浪費したり、場合によっては解法自体が思いつかず、得点につながらないこともあります。
さらに、正しい解法にたどり着いたとしても、計算ミスがあれば得点を失う可能性があります。加えて、大問の1問目を間違えると、その答えが2問目にも影響することが多く、連鎖的に間違え、結果、大問の大半の得点を失点することになります。さらに、問題を解くのに費やした時間も無駄となってしまいます。そのため、数学は得点が安定しにくい科目です。
一方、社会科目は、内容を正しく理解し、着実に暗記していくことで、確実に得点を伸ばすことができ、安定した結果を出しやすい科目です。そのため、本番の試験でも実力を発揮しやすいと言えます。部分的に失点することはあっても、数学ほど失点が大きくなることはありません。
3つ目は「科目に対する認識」です。

一般的に、数学は暗記科目ではないと考えられがちです。しかし実際には、高校数学で覚えるべき公式や考え方は100個以上あり、それらは数字や記号の組み合わせで表されるため、曖昧な理解では使いこなすことができません。つまり、数学においても暗記は重要な要素です。
一方、社会科目は確かに暗記量が多いものの、その多くは日本語で表現されており、漢字の意味から内容を類推しやすいという特徴があります。そのため、比較的効率よく覚えることが可能です。
また、私立大学の社会科目では選択式問題が多く、設問文を丁寧に読み取ることで正解にたどり着けるケースも少なくありません。
このことから、文系学部の場合、確実に合格点を取るために社会が適していると、私どもは考えております。
