受験本番の心の持ち方

今まで培ってきた力を、平常心を保って、しっかり発揮しよう!

皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんは。
大学受験パーソナルラボLEAD国語科の桝崎徹です。
お元気になさってますか?
今年度もあっという間に共通テストとなってしまいました。

共通テストも本番を迎えますが、その後は、私大入試、国公立二次試験と続いていきます。
(この文章を読んでくれている方の中にはすでに共通テストを終えられた方もいられるとは思いますが。・・・まさか共通テストの休憩中に読んでくれいているという猛者はおられないと思いますが・・・。)

もちろん、共通テストが最終的なゴールではありません。そもそも、受験そのものが、長い人生のスパンで見てみると、通過点にすぎません。それでも、昨年から本番を目指して歩んでこられた受験生の皆さんにとって、重要なステージには違いないと思います。
国語に関しては80分。改めて書くまでもないでしょうが、現代文2問+古文1問+漢文1問。単純計算して、各大問を20分で解いていかなければならないという、時間に一番厳しいテストが、待ち受けていました。そのテストでいい結果を得られるように、自分を様々に鍛えて来られましたね。


ただし、いかに自分をいい状態に立ち上げられるように鍛錬しても、周囲の環境もそれにともなってくれるとは限りません。

何が起こるか、分からない。それはもう、試験会場に着くまで、分かりません。天候も変わります。例年、大雪の日が多いですね。それに伴い、交通機関の状態も変わる。考え出すときりがありません。

そんな時、必要となってくるのは、自分の一番いいメンタル状態=平常心をいかに保っておくか、ではないでしょうか。実際に、受験だけに限らず、いろんなスポーツの分野でも、このメンタルの重要性が指摘されていますよね。

いや、それらだけにとどまらず、普段の生活でもこれは大切で、僕自身、それに悩んでいます・・・。ですから、ここで、メンタルをいかにいい状態を保ち続けるのかについては、これをやっておけば大丈夫という解決策を提示することはできません・
・・それがあれば自分がその教えを乞いたいくらいなのですが・・・

その一つの試みとして、いろんな状況を想定しておくとうのはどうでしょうか。これは共通テストだけではなく、今後の私立の試験、国公立の二次試験にも必要になってくることだと考えます。

さて、試験会場にはどのような“敵”が潜んでいるのか・・・。(「受験あるある」と受け止めてもらって結構です(笑)。

僕の受験時の教訓

僕が20何年前に体験した大学受験。また卒業生などから聞いた体験から列挙してみます。

*試験中に出現する「敵」=「音」

場所が試験会場となると、また試験中となると当然、皆さんの神経は張りつめていることでしょう。そうなると、普段は気にならないささいな音でもものすごく気になってきます。

【鉛筆の音】必要以上にデカい音を出す人、いますよね。どんな筆圧しとんねんっ!と言いたくなるくらいの。そんな人に限って鉛筆の芯を「ボキッ」って折って、替えの鉛筆がもうなくなったのか、試験監督を呼ぶんですが、手をちゃんと高く上げないから、試験監督も気付けず、それでその子も「チェッ!」と舌打ちという連続技・・・。

【ページをめくる音】これも、必要以上にデカい音で。何回めくりなおすねんっ!また、多分一番最後の問題にまでたどり着けたのでしょうが、問題の最後のページを「バンっ!」って叩きつけるように閉じる音ね。

【貧乏ゆすり】気にならいでかっ!ひどいときになると、その振動で、こちらの机まで揺れてくる・・・。

【ため息】これ一番、やめて欲しいですね。問題に悩んでいるため息なら、まだわからなくもないのですが、早く解き終わったのか、先ほどの問題の最後のページを「バンっ」って叩きつけた後、鉛筆を放り投げ、椅子の背もたれにもれかかって両手を頭の後ろで組みながらの「フゥ~!」・・・試験官よ、あやつを退出させてくだされ!

これらがそれぞれ単発で発生するならまだしも、上記の鉛筆の音だけではなく、連続技で来られたら、なかなか・・・。

「カランカラン~」。誰かが鉛筆を落としてしまい、それにイラついた人が「ゴホンっ!」と咳払いをし、貧乏ゆすりで机はややゆれ、残り5分くらいになるといろんな席から「フゥ~」のため息の連発・・・!

さぁ、あなたはこれら魑魅魍魎が跋扈する試験会場で、正常なメンタル=平常心を保つことができますか?

*休憩時間に出現する「敵」

さぁ、なんとか、テスト実施中の敵に巻き込まれることはなかったのですが、休憩中もいろんな遭遇があります。

【わざわざ違う教室から来て、終わった科目の答え合わせをしにくる「敵」】

なぜか制服でない子が多いですね。私服で。これまた必要以上に大きな声を出して入ってきて、その子の知り合いの席まで行って、「・・・どうやった?余裕やろ!あれ、③やんなぁ?・・・え!?①にしたん?マジで!?違うって、③やって~!」

【先ほどの科目が終わって、いきなり泣き出す「敵」】

これ、実際に僕が20何年まえに、早稲田を受験した時に遭遇した敵で。今でも忘れません。隣の子でした。よほど試験の出来が悪かったのか・・・。今でもそうですが、僕自身、それほどメンタルの維持がうまくないので、気になってしまいました。で、泣くのがその時間だけではないんですね。また次の時間の休憩時間も泣き出して。なんと最後の科目の時にはいなくなってました。・・・あの子、あれからどうしてんねんやろ・・・。

*なんと、自分も「敵」に!?

【鼻血を出す「俺」】

自分の体験です。しかもこれは周りの子ではなく、自分です。これも早稲田の受験時でした。休憩時間ではなく、国語の試験中でした。おかげで国語の試験問題は血染めで。龍馬が暗殺された時の掛け軸のようになってました。今からおもえば、よう合格できたもんです。

某、関学に通いながら、仮面浪人を家族にも内緒でこっそりやり、これまた家族に内緒で東京まで受験しに行き、お守りになるためにと、それまで使ったすべての問題集・参考書を大きなカバンに詰め込み、そのまま受験会場まで入り、試験監督に注意され・・・。奈良の山奥から出てきた田舎者は緊張でヘロヘロになっていたのでしょう。体がその緊張に耐えられなかったのです。(ちなみに、両親に早稲田を内緒で受験し、合格したことを告げたのは、大学に授業料を振り込む前日でした――。不孝どころの話ではありません。)

もしかしたら上記の、いきなり泣き出した隣の子は、「こんな隣の人、いやぁ~!」で泣いていたのかもしれません・・・。僕は泣き出す代わりに鼻血を出した。

今まで自分以外の周囲の「敵」の出現について書いてきましたが、自分自身も周囲にとって大きな「敵」となっていたことを、今さらながら想起してしまいます。こうなると、他者は責められませんね。

・・・そうなんです!        

過去問もたくさんやってきました!

マイナスの気持ちも受け入れることが、平常心を保つコツ

だらだらと書いてしまいましたが、「敵」という表現は、本当は受け止め方が小さいんですね。

一番はじめに書きましたように、共通テストに限らず、今後、試験会場にいる自分以外の受験生は、ともに今年を潜り抜けてきた「戦友」のはずです。

ですから、なにか起こった時に「イラッ」としたとしても、それも想定内として受け止める。仮に「イラッ」としてしまっても、その「イラッ」とした自分を受け止めることマイナスの気持ちも受け入れることが平常心を保つ大事な第一歩です。「あ、俺、イラッとしてしもてるなぁ。」と。よくないことではなく、それも自分の中にあるものと受け止める。つまり、自分自身の心に向き合うことが実は一番大事なのではないでしょうか。

試験前夜、緊張で寝られない自分を、受け止めてあげましょう。仮に全く寝られなかったにしても、若いから大丈夫です。試験中に聞こえてくる音もおおらかに受け止めましょう。

鼻血を出してしまう自分も許してあげましょう。

合気道の達人、塩田剛三師はかつて、その極意をこのように語ったそうです。

『自分を殺しに来た相手と、友達になること』

ありきたりな表現になってしまいますが、頑張れ、受験生!!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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