大学受験:英語の勉強の仕方〜入門編   

語の流れは大きくわかりつつある

共通テスト2年目の今年、大学入試の英語だけではない。
学校のテストの傾向は変わりつつあります。


まず、共通テストには文法問題が出ない。長い長文を読める「処理能力」が問われるようになりました。私立大学だけでなく、私立高校入試でも長文読解量が増えています。

細かい文法問題の出題が減っているので、英語であればなんでも勉強しとけばいい、ということにはなりません。

共通テスト対策なのか、私立大学向けなのか、TOEIC 対策なのか、海外大学向けなのかで、勉強のやり方は変わってきます。

これまでの日本の英語のテストはパズルのような問題が多く、あまり実用的でなかったこともあり、文科省としては本格的に使える英語を目指したいということでしょう。

まずはどこにフォーカスするか。ここをまちがうとかなり遠回りをする可能性があります

語彙力は学力と比例する。語彙力を強化せよ!

ガ〜ン!! こんな声が聞こえてきそうです。

日本語は母語なので、大学入試の現代文の語彙は抽象度が高く、非常に難しい、日常会話では使わないようなアカデミックな語彙がどんどん入ってきます。

しかし、英語は違います。今日の受験ではそこまでの難解な英語を要求してくる大学は少なくなっています。

実は東大の英語問題も、それほど難解な単語や熟語が出るわけではなく、むしろかなりの量の長文を読む力が必要になってきます。

2022年、高校の教科書が改訂され、英語の分量がとても増えていきます。
共通テストなど、英語の大学入試は、長文をかなりの速度で的確に読む力が求められてきています。

高校生の親御さんの30年前の入試をイメージした勉強では的外れになってしまうのです。

at Enderun Colleges

最初に 英単語帳選びでつまずかない

英単語学習の初心者にとって、最初の単語帳の選び方は重要です。

インターネットでもいろいろと人気の単語帳が紹介されています。

例えば、

“オススメ単語帳人気ランキング○○選!”

などです。

しかし、これは要注意。上記のようなオススメは基本的に各単語帳の販売促進の目的が含まれていると思われます(アマゾンなどの購入サイトにも誘導されます)。

必要なのは、実際に使っている人の正直な声と感想だけです。

そしてこういったサイトの感想は、ホントに使った人の声を聞いた?と思いたくなるものも多いので要注意。おそらくどこからかとってきた情報なのでしょう。

インターネット情報を信じ込んではいけない!

本当に自分に必要なものから取り入れる

最終的にどの単語知帳でも内容は重なっていきますが、例え目的地が一緒でも、できるだけそのルートは平坦で、距離は短い方がいいのです。

できればそのやり方を教えてほしい、と思う人が多いに違いありません。

一般には『システム英単語』、最近では『LEAP』なども学校でよく採用されています。

正直なところ、英語が得意な人以外、受験勉強の初期段階ではオススメしません💦

くの高校生が学校で渡されたこの単語帳の暗記に苦労しているからです。

発音がわからないこと(発音記号を習っていないため)、基本の語彙力がすでにあることを前提にしていること、出題頻度が少ない単語でも早めに出てくることなどが覚えにくさを感じさせているようです。

ある程度力がついてくれば、この単語帳でもO Kです。が、特に高校英語や受験勉強の最初の段階では、単語帳選びごときでも慎重な見極めが必要です。

LEAPの方が見やすいし、覚えやすそうです。しかし、ここでは英語の偏差値が60未満の人を対象に話を進めたいと思います。

単語帳選びのポイントです。

  • 大学受験用である(現在の入試単語が反映されている)
  • 出題率の高い単語順である(まずはよく見かける単語を覚える)
  • 発音が書かれている(全く読めないと覚えられない)
  • 日本語の意味がシンプル(まずは一つの核心的イメージをつかむ)
  • 文章で単語をおぼえる単語帳は避ける(単語も長文も、と盛り過ぎてはいけない。スキルは分けて訓練)
  • 自分が見やすくモチベーションが上がりそうなもの

実際、学校で配布された単語帳で実験しました。

ポイントはどの単語帳を覚えた方が、模試で効果が出やすいか、です。

結果としては『共通テスト1800』(東進ブックス)がおススメです。


ただし、注意点としては、英単語は「出る順」で、和訳の日本語は出る順ではありません。それはちょっと残念ですが、学習しているうちによく出る和訳もわかってくる場合もあります。

いろいろ単語は知ってるようだが、1〜300の単語に知らないものが多い人はすぐにチェック!たいていは「よく見るけど、まだ覚えていない」単語のはずです。

いつも重要なものから始める。英語は単語から。

実際に当教室で使用している単語帳は、基本は共通ですが、志望大学別にどこまで覚えるかを明確にし、具体的に小テストなどで確認しながら練習していっています。

しかし、単語が覚えられないという問題

なかなか覚えられないと多くの人がいいます。しかし、コツをつかむと徐々に覚えやすくなってきて、単語暗記にかかる時間が短くなります。

多くのことを学習しなければならない受験生にとって、いくら重要とはいえ、単語暗記にばかり時間をかけるわけにはいきません。

最初に意味がすぐ出てこない(=長期記憶にまだ移行していない)、すぐ日本語を思い出せない単語をまずチェックしていきましょう。最初の段階でここが重要。

✔︎でもいいですし、などのマークでもかまいません。

もし、何らかのチェックがないと、全部もう一度見直してしまいます。

すでに覚えている単語も何度も見ることになって、結果として余分な時間です。

そうです。2周目以降は、マークした単語以外見ないようにするために、チェックが必須です。

もしかしたら、忘れるかもしれないから不安だ、という人もいます。いいんです。人間は忘れます。長文を読んでいて思い出せなくなっていたら、その時にその単語帳に✔︎をつけるだけで十分です。

長文を読むときに、1秒以上も思い出せないのは実質使えない単語です。まだ本当に自分のものになっていないからです。 

英語→日本語?それとも日本語→英語?
    覚えるにも順序があ

英語の長文が読めるようになりたいなら、迷わず英語を見て日本語がいえるようになってください。

覚えた順序で意味がよみがえってくるからです。

そして

英語と日本語を一体にして覚えましょう!

例えば「approximatelyおよそ」を一語とみなします。

日本語の意味が多数書いてあってもとりあえず、覚えるのは一語にします。核心的な意味を一語。いろいろ訳が書いてあってわかりにくい、と思うかもしれません。でもネイティブは一つの単語に一つのイメージを持っていて、その範囲が日本語で私たちがイメージする範囲とずれているのでいくつも意味があるように見えてしまうのだけです。

例えば “present”―。

私たちが知っているのは「プレゼント」です。しかし、このほかに、「出席して、存在して」(形容詞)、プレゼント→「プレゼンテーション」(名詞)、「現在」(名詞)、「贈り物をする、示す」(動詞)など多数の意味があります。

"present"の基本的イメージはただ一つ、『目の前に存在すること、存在するもの』です。

それは目の前にある「現在」であり、目の前に「出席して、存在している」状態であり、目の前でする「発表」であり、相手の目の前に差し出す「贈り物をする、示す」です。

何が基本的イメージかわからないかもしれません。誰かに聞けることが一番手取り早いのですが、わからなければ、どれか一つにとりあえず絞りましょう。
まず、その単語と仲良しになることが最重要です。

発音も大事です。たとえ、リスニングテストはありません、という人でも。

発音できないとなかなか覚えられません。言葉ですから。
できれば発音は確認しましょう。もしくは先生に聞きましょう!発音はインターネットでも簡単にチェックできます。

最後に、大事なことが残ってました!

もしかして、単語を書いて覚えたりしていませんか??

即、やめましょう!!中学生が単語を覚える際はいいと思います。まずアルファベットを書き慣れる必要がありますし、単語数も少ないです。

しかし、高校で覚えるべき英単語が派生語も含めると3000~6000語になってくることを考えると、時間的に間に合わないのです。

「どれだけ覚えたらいいんだ〜!!」と思うのが高校の英単語です。イディオムも含めるとさらに相当な数です。

それを書いて覚えようとするとどうなるか!?
まず、手が疲れる(笑)。そして勉強した気になる。でも大して進んでいない。書いても書いても次がある。。。😵💦

時間が足りません。
根性から入ってはいけません。
もう一度言います。
ここで求められている必要な力は、処理能力なのです。

単語なんて覚えたらいいだけでしょ?という声もあります。確かに記憶力のいい人は苦労しないでしょう。

ここで対象にしているのは、英語との距離を感じる、平均的な高校生をイメージしています。

少しでも英語の苦手意識を減らして、「アレ?長文読めるワ!!」という感動を味わって、勉強のストレスを減らして欲しいと思います。

そして、自分は記憶力が悪い、ではなく、やり方次第で、壁が乗り越えられる可能性について書きたかったのです。

直接教えているお子さんたちには、一緒に乗り越えて行くサポートをしていますが、大事なことは「自分にもできる」という確信です。

かつて、高1の終わりまでにセンターの基本単語帳(センター1800)を1冊覚えた人がいました。英語が特に得意だったわけではないのですが、それをきっかけに、覚えるほどに英文が読める!ということを実感。一気に偏差値70位に伸びました。(今は「共通テスト対応英単語1800」に改訂されています。)

まずはやってみる。ここから全てが始まっています。

それでも覚えられない!!人へ

確か、アメリカでの実験だったと思うのですが(出典は忘れましたが)、その単語が1日に5回出てくると記憶に定着するという実験がありました。
毎日会うクラスメートのフルネームは覚えますし、多くの芸能人の名前もみんな覚えています。

「共通テスト1800」(2020年9月発売 東進ブックス)はその点、手っ取り早いと思います。

ただ、情報が多くなっています。
情報が多ければおトクではないか、と思われるかもしれませんが、初期の段階ではなるべく単語の意味は一つだけ覚える、そして覚えたものと違うものが出たらそれを覚える、と自学の場合はそうするしかありません。

どれだけ初期段階でハードルを下げることができるのか

つまり、早い段階で達成感をえられるものがその人にとってのいい単語帳であり、教材だといえます(もちろん、記憶力のいいお子さんには差がつきにくいのですが)。

この単語帳でもきつい、という人には「百式英単語」で練習しています。
とにかく「自分は覚えられないんだ」というブロックを外せるかどうかにかかっています。

アメリカでは3歳でも英語をしゃべってる。(笑)
英語は特別でもなければ、才能でもない。
学問領域に入ると変わりますが、「使える英語」を目指す、ということでは誰にでも開かれたチャンスになりえます。

英語苦手意識をかえる最後の手段

日本というこの極東にいると、しかも私たちは奈良。
進学熱が高く、高学歴層が多い(東大、京大に進学する高校生の割合は全国一)だが、どちらかといえば保守的な地域。


世界の流れが首都圏に来て、それから奈良まで来るのに数年かかります。

そんなことないでしょ、今どきこれだけインターネットが発達し、SNSが世界と繋がってるんだから、と思われるでしょう。

コロナ以前のことになりますが、何人もの高校生に質問してみました。
「グローバル化を感じる?」全員、「感じたことは特にないですねぇ」との回答(笑)
まだか、まだ感じていないかー。

当然、英語は試験のために勉強し、学ぶ必要性は感じていません。
身近でないので、相当心理的ブロックがあります。

どんなに、いろいろ経験談を話しても、あくまで「勉強」なのでなかなか楽しむことができないようです。

英語力、国際力を身につける異色の短期留学を探して

2007年からその旅が始まりました。


友人の紹介を介して、または直接インターネットの情報を通して、アメリカ、カナダ、マレーシア、シンガポール 、韓国、フィリピンと大学や語学学校を訪れました。

私たちの求める条件は厳しいものでした。
短期集中特訓コースがある(授業時間が実質少ないところが多い)
マンツーマンがある(shyな日本人は大勢では発言できない)
・信頼性という点ではできれば大学付属の語学学校が良い(基本的に海外は要注意だと思っている)
費用が一般家庭でも手が届く範囲(何度も通って力をつけることを前提にしている)
空港から交通の便が良い(様子を見に行ったり、一緒について行きやすい)
初心者にやさしい(初心者は心が折れやすく繊細)
しい(英語にいいイメージを持ってもらいたい)
・圧倒的に(特に私が怖がりです)
な環境(私の強〜いこだわりです 笑)

留学先・提携大学:エンデランカレッジ(マニラ)

全ては英語力をつけるために

・実は留学で多くの人が失敗している(「1年留学して全く話せない」はよくある話)
・平均的日本人が、海外で勉強するには費用が高くなりすぎている

この2点が大きな問題です。
多くの失敗談を見聞きしています。
成功した人は高らかに語るが、失敗した人は多くを語らない。

我が子に特別な優位性を味あわせたい。
将来世界へ出ていくための準備として、欧米の文化を見せたい。

こういう気持ちもあるかもしれない。
しかし親御さん世代には欧米は憧れだったけれど、
これからの世代には働く場で、外国人同僚だったり、外国人の友人ができることもリアルになってきます。

7年目にやっと探し当てた上記の条件を満たす留学先は、毎年20名あまりしか送り出していないにもかかわらず目に見える効果が出ています。

一番参加した人で高校生女子4回(春・夏)+大学で1回の計5回。
中学時代の英語は地元公立中で5段階の3と全く普通の成績。しかし、高3の冬はTOEIC 670→大学生でTOEIC800点代です。

他にも中高で3回参加の男子数名、この子たちは日常会話の英語は問題なしでセンター試験も95%ほど。
2回以上参加者も数名にのぼります。

再参加した人の英語力の伸びは著しいのですが、直接の要因は英語への”心理的壁”が取れたことです。
うれしいことにみんな英語が好きになる!
英語の勉強の近道として考えています。

また行きたい!と言われて続けてきたのですが、視点が変わってくると自信もついてきます。😂

BGC in Manila

なぜ英語にこだわってきたか

もちろん、これからの日本に必須です。日本企業が世界に出て生き残るために、英語は今や共通言語であり、世界の標準語になっています。

でも根底的にはー個人的原体験です。

まず中学から学び初めの英語に関心をもちましたが(これは多くのお子さんも同じでしょう)、覚えるだけで使う機会がない。

高校では難しいことは学ぶけれど文法、読解、英作文と分断されており、全体を説明してくれる先生がいなかった(ちなみに高校は福岡の田舎の進学校です)。

素朴な疑問が出てきます。

これを全部マスターしなければ英語は話せないのだろうか?

もっと中学の最初の頃のあのワクワクした気持ちを維持しながら英語を学ぶ方法はないのだろうか?

ワクワクしながら新しい言語の扉を開けるもっといい方法はないのか?

自分自身がずいぶん遠周りをしたと思います(時代も違いますが ・・・)。

「歳だから英語なんて覚えられない」という人が多いのですが、そういう人は本気でやったことがないからでしょう。まず、やってみるしかないでしょう。

ただし、耳の柔軟さ、これは明確に違いがあります。
20代と10代を比べても、10代の方が耳が柔軟です。

だから10代で英語を学ぶ方が苦労は圧倒的に少ない。

でも諦める必要はないです。

今企業の30代、40代のビジネスパーソンも多く学んでいます。
その中には世界的な大企業の現地CEOたちもいます。

驚いたことに、成功している人ほどいろいろなことをずっと学び続けています。

大学受験を通して本当に学ぶべきなのは、
『コツコツと学び続ける姿勢』かもしれません。

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