AI時代の仕事・教育はどう変わるか?
~その中で、受験勉強にどう取り組むか?
LEAD代表・岩崎美好
AIの技術が進み、これまで人間がやっていた仕事のかなりの部分が機械にとって代わられると言われています。
AI・機械の方がより正確に効率よくできる仕事はそちらに任せ、人間にしかできない仕事がますます大事になってくるということです。
AIは、統計的データがある領域のことについてはそれを活用して需要などこれから起こることを確率的に予測して、事前に手を打つことは得意です。
一方で、人間の心・意識、喜怒哀楽に寄り添って、新たなものを創造したり、人を励ましたりすることは、やはり人間でないとまだまだできないと考えられます。
このように仕事のあり方が変わってくる時代にあっては、教育のあり方も変容することが求められてきます。
すなわち、仕事が、これまでのように会社・上司の指示に従って仕事をきちんとしていくというところから、それぞれの持ち場で創造的な仕事をチームで遂行していくような仕事のありように変わっていきます。
そうすると、教育に求められていくことは、これまでのように知識を身につけ情報処理がスピーディにできる力を育てること(センター試験で求められていたこと)に加えて、主体的に課題を発見し解決していくようような力を育てていくこと(2020年からの大学入試共通テストの時代に求められていくこと)となっていきます。
この辺りの具体的様相は、NHKのクローズアップ現代+が、「“AIに負けない”人材を育成せよ ~企業・教育 最前線~」という特集を組んでくれています。NHKのHPに記事が紹介されていますので、関心をお持ちの方はご参照いただければと思います。仕事がどう変わっていくのかを具体的な事例を紹介してくれていますし、またその中で、これまでのようないわゆる偏差値が高い学歴を追求していくのはとは違う教育が求められてきていることが紹介されています。とても参考になる内容です。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4275/index.html
私たちもこの状況認識を明確に持って、指導のありようを創っていきたいと考えています。
その意味で、LEADでは、もちろん、大学受験の合格を目指して指導にあたっていますが、大事なのは、中高生が学ぶ過程で、一人ひとりの成長・自立(AIの時代に求められている主体的な学ぶ力、課題発見力、生きる力などを意識した)をしっかり意識しながら、受験的な実力も身につけることだと考えています。
実は、合格するためには、自立すること、自分の頭で学習をマネージメントする(志望校を自分で考える。学習計画を自分で管理する。など)ことがとても大事な要素だと私たちは考えています。難関大学に合格していく生徒は、やはり、将来の方向性や志望校をしっかり自分で考えたり、受験勉強の過程で自分の得手不得手を自覚し志望校合格に必要な学習を計画できたりなど、自分の学習を主体的にマネージメントできる人が多いものです。
逆に、学校や予備校などで言われたことしかしない、あるいはできない人は、なかなか学力は伸びないように感じます。
そういう意味で、LEADでは、受け身の勉強ではなく、自立して能動的な学習できる力を育むことを意識しながら、日々の学びを先生と生徒が一緒に追求しています。