2026年教養ゼミ:『西洋の敗北』から現代世界を読み解く

教養ゼミとは何か──LEADの理念から生まれた知的対話の場

LEADは、「大学に合格する力」だけでなく、「社会で生きていく力」を育てることも大事な柱としています。

その実現に向けて、学力と同時に「世界を知り、自ら考える力」「異なる視点と出会い、問い続ける力」を育てる取り組みが教養ゼミです。
他者と対話しながら、視野を広げ、未来を構想する――それがLEAD教養ゼミの目的です。

過去のゼミの記録は、こちら


ゼミのテーマ:エマニュエル・トッド『西洋の敗北』

今年のゼミでは、フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッドによる著書『西洋の敗北』(2023)を読んでいます。トッドは、人口統計の人類学的分析からソ連の崩壊を予測したり、トランプ大統領の当選を予測したことで世界的に有名です。

この本は、ウクライナ戦争やアメリカのトランプ現象など、世界の分断が進む現代において、「西洋の価値観と構造がなぜ危機に瀕しているのか」を分析した話題作です。

著者は、ロシアや中国の台頭を外的要因としながらも、アメリカ・EU自身が抱える内的な矛盾――格差の拡大、民主主義の空洞化、軍事依存――に光を当てます。
そして、それらが「かつての西洋の覇権構造を崩壊させつつある」と警鐘を鳴らしています。

イランで戦争を起こし、世界経済に混乱をもたらしている最近のトランプ政権の動きも、この分析の延長線上にあります。
だからこそ今、私たちは『西洋の敗北』というレンズを通して、「世界で何が起きているのか」「日本はどう関わるのか」を真剣に考えていきたいと思います。

受験勉強的にも、世界史、政経、評論文、総合型選抜の対策につながります。

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今回のゼミのポイント

2026年、世界はかつてない混迷の中にあります。
ウクライナ戦争の余波、ベネズエラ侵攻やイランとの緊張、そして止まらない経済の地殻変動。私たちは今、歴史の教科書がリアルタイムで書き換わる瞬間を、当事者として生きています。

5月のゼミでは、エマニュエル・トッドが放つ最も過激で冷徹な分析――「西洋はなぜ、自ら崩壊の道を選んでいるのか」という問いの核心に迫ります。

朝日新聞4/8

■ 今回のテーマと問題提起

第10章:「ワシントンのギャングたち」

トッドは、現在のアメリカを動かしているのは「合理的なエリート」ではなく、「Blob(ブロップ=粘菌)」化した指導層であると指摘します。

  • 問い: 高度な教育を受けたはずのエリートたちが、なぜ「終わりのない戦争」や「非合理な介入」を繰り返すのか?
  • 視点: 宗教という道徳的支柱を失った結果、指導層が「国家の利益」ではなく「組織の生存本能(予算や権力)」だけで動く**「意思なき巨大な塊(ギャング)」**に変質してしまった恐怖を読み解きます。

第11章:「『その他の世界』がロシアを選んだ理由」

西欧メディアが報じる「孤立するロシア」という像は、果たして真実でしょうか。トッドは、世界(グローバルサウス)の多くが、実はアメリカではなくロシアを「現実的で安定したパートナー」と見なしている現状を暴きます。

  • 問い: なぜ「民主主義」を掲げる西洋が嫌われ、ロシアや中国に寄り添う国々が増えているのか?
  • 視点: 西洋が陥った「ニヒリズム(虚無主義)」と、それに対する「伝統的価値観」の衝突。経済制裁という武器が通用しなくなった現代における、真のパワーバランスの変容を考察します。

■ ゼミの狙い

このゼミは、単に知識を吸収する場所ではありません。
「ニュースで言われていること」を鵜呑みにせず、人類学・統計学・歴史学という多角的なレンズを通して、世界の構造を自分自身の頭で再構築する訓練の場です。

トッドが予言した「西洋の敗北」が、2026年の今、どのような形で現実となっているのか。そして、その中で日本はどう生き抜くべきなのか。皆さんの鋭い意見をぶつけ合いましょう。


■ 日時 2026年5月24日(日)14:00〜17:00

■ 講読範囲 エマニュエル・トッド著『西洋の敗北』

  • 第10章「ワシントンのギャングたち」
  • 第11章「『その他の世界』がロシアを選んだ理由」

■ 場所 LEAD 教室 または オンライン


「真実を知ることは、時に痛みを伴う。しかし、知らぬまま流されることは、それ以上に恐ろしい。」

大学受験の先にある「本当の教養」を身につけたい皆さんの参加を待っています。


ゼミの進め方

  • 大学のゼミ形式で、3時間のじっくりとした学び
  • 各回、高校生・卒業生(大学生・社会人)が章を担当し、要点を発表
  • 参加者全員でディスカッションを行い、理解と視点を深め合う
  • 塾長がチューター(進行・コメント)を担当
  • 結論を出すことが目的ではなく、考え続けるための場としています
ゼミの風景:イメージは、こんな感じです。

第6回ゼミ詳細(5月)

日程が決まりました

  • 日程: 2026年5月24日(日)
  • 時間: 14:00〜17:00(途中休憩あり)
  • 内容: 『西洋の敗北』第10章・第11章を読みます
  • 形式: 教室参加 or オンライン(Zoom)
  • 対象: LEAD塾生・卒業生中心に高校生・浪人生・大学生・社会人
  • 参加費: 無料
  • 準備: 事前に該当章を読み、自分なりのメモや問いを考えてきてください

※日時は毎回調整・告知予定

参加方法

  • スクパス・ラインで申込できます
  • オンライン参加希望の方には、Zoomリンクを前日までに送信します

最後に:この時代をどう生きるかを、共に考えるために

LEAD教養ゼミは、知識を詰め込む場所ではありません。
本を通じて、世界に向き合い、自分の思考を深め、他者と共有する。
それが、未来を生き抜く力になります。

「この問い、ずっと考えていたい」
そんな体験を一緒にしてみませんか?
ご参加、お待ちしています。


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