現在の国公立大学における総合型選抜・学校推薦型選抜の動向
近年、大学入試では、年明けの一般入試ではなく、年内入試(総合型選抜、学校推薦入試など)の合格者が増えています。私立大学では、今や半数以上の合格者は年内入試で決まっています。
国公立大学でも総合型選抜や学校推薦型選抜の比率が次第に高くなる傾向にあります。

総合型選抜では、従来のように筆記試験の成績だけでなく、問題意識や意欲、個性や多様な能力が評価され、多角的なアプローチから学生を選抜します。
一方、学校推薦型選抜は、高校の推薦を受けた学生が対象で、特定の基準を満たすことが求められます。高校の推薦を受けられれば、志望理由書と共通テストの成績で合否が判定されることもあります。
国公立大学においては、総合型選抜は、小論文、プレゼン、面接などかなり内容的には難しい入試ですが、こうした選抜方式は、学生にとって自己の能力を最大限に発揮する大きなチャンスともなっています。
従来は、国公立大学は、前期・後期など、受験機会が少なかったのですが、今は、年内に①総合型選抜、②学校推薦型選抜、年明けに③前期試験、④中期試験、⑤後期試験と入試機会が増えたとも言えます。
志望校によっては、受験機会が何回もあるということになります。
この増えてきたチャンスを活かして、国公立大学にチャレンジしては、いかがでしょうか。
本講座を受けていただくと
LEADでは、国公立大学の総合型選抜および学校推薦型選抜のための講座を実施しています。
この講座では、以下のような多面的な対策を通じて、受験生の皆さんが大学入試で成功を収めるためのサポートを行います。
①合格可能性が上がる志望理由書を作成することができます。
志望理由書は、まず第1の書類審査対象です。
これは、総合型選抜でも、学校推薦型選抜でも、いずれでも必要な、ある意味、最初の重要関門です。
学校で添削してもらってこの書類審査で落ちた例は聞きますが、当塾では、この段階では、過去すべてクリアしています。
ここでは、大学の3つのポリシー(アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシー)を踏まえ、自分の主体的志望理由を展開していく必要があります。
単に自分の入学願望だけを作文で書いても評価はされません。
大学の先生方が、「この生徒にはきてほしい」と思えるような内容を準備していきましょう。
②関心を掘り下げ、深めて、自分の問題意識を研ぎ澄ましていきます。
志望理由を考え始める中で、「なぜ自分は、この大学、この学科を目指すのか」をしっかり掘り下げていきます。
そのためには、その学問分野について、一定の知識・教養を身につけ、自分なりの考え・問題意識を深めていく必要があります。
この問題意識の鋭さこそが、総合型や学校推薦型選抜における合格の一つのポイントです。
自分のテーマを決め、探究計画をたて、本、論文、資料にあたり、内容をしっかり準備していきます。
このプロセスを、プロが伴走して、合格へと導いていきます。
③実際の試験に対応する力をつけていきます。
小論文、ディスカション、プレゼンなどのワークを通じて、表現力と論理展開力、説得力を養います。
これらのトレーニングを通じて、総合型選抜や学校推薦型選抜で求められる「学びたい」という熱意と、合格に必要な能力を高校生の皆さんに身につけていただくことができます。

総合型選抜にむいている人&受講条件
国公立大学の総合型選抜を出願するにあたっては、よくよく考えていただきたいことがあります。
というのは、高3の秋の総合型選抜の試験に向けては、上述したような対策をしていきますので、かなり早い時期から準備を始め、本を読んだりして考えていくための時間が結構かかります。
実際のところ、総合型選抜は、狭き門になっていて、多くの受験者が不合格になっています。
したがって、この狭き門にチャレンジする人は、当然、一般入試、すなわち共通テストと2次試験で合格できる実力をつけていくことが求められます。
ですので、総合型選抜にむいているのは、自分なりの問題意識を熱い気持ちで持っていて、その専攻学科に入ってからの4年間の学問探究の見通し、そして、自分が専攻を究めることでどのような社会課題に貢献したいと考えているかのビジョンについて、しっかり自分の考えを持っている人と当塾は考えます。
そうした観点から、LEADでは、一般入試で合格できる実力養成をまず進めることを、総合型対策をする必要条件としています。
共通・2次対策を進めつつ、実力ある人に、より自分の専攻への問題意識を深めるために総合型選抜も活用して、チャレンジしてもらうという考え方をしています。
したがって、この講座は、高3生の場合は、大学入学共通テスト模試(高2共通テスト模試、共通試験全統マーク模試・駿台ベネッセマーク模試など)でC判定以上を獲得した生徒を対象としています。
高2から準備をしたい人も、共通テスト対策をメインとして勉強していただき、模試でC判定以上の人には、総合型選抜対策も受講していただきます。

学校推薦型選抜は積極的に活用しましょう
国公立大学の学校推薦型選抜は、評定点や諸活動に基づいて高校の推薦をもらうことが第一の条件です。
高校でがんばっていた人は、まずは、高校で推薦をもらえるか相談してみましょう。
これをもらえると、受験の機会が増えるので、とてもお得です。
高校の推薦が決まったら、志望理由書を大学に提出します。
ここで、まず、大学の先生たちに好評価を得られる志望理由を提出していきましょう。
あとは、大学によって課される試験は違いますが、共通テストを受けるだけで、2月の前期試験の前に、学校推薦型選抜の合格発表があるところもあります。
この場合、2次試験が不要になるので、ここで、受かるととても楽になります。
ですので、高校の推薦をもらえる人は、学校推薦型選抜をぜひ出願しておきましょう。
もし、ここで不合格でも、前期試験でがんばればいいだけですので、機会が増えますので、しっかり活用しましょう。
実際、共通テストがあまり得点できずに、一般の前期試験受験のリサーチがE判定の人でも、学校推薦型選抜で合格できています。
ですので、国公立大学を志望する人は、高校の先生に、推薦がもらえるか、相談してみましょう。
自分の志望する大学・学部・学科への希望者が、自分の高校で必ずしも多いとは限りませんので、結構、推薦がもらえることもありますので、まずは、高校の先生に相談してみてください。

私立大学の総合型選抜対策について
私立大学の総合型選抜は、大学によって、難易度がかなり変わってきますので、ご自身の志望大学について、ご相談いだければと存じます。
一般的には、合格するためには、やはり計画的な対策と時間が必要です。
私立大学でも、学生の個性や学問への情熱を重視するため、自分が本当に学びたい分野に対する熱い思い、深い理解と、それに関連する活動が求められます。
私立大学の総合型選抜では、学生が高校時代に取り組んだ探究活動や、その他の個人的なプロジェクトも重要な判断材料となります。
例えば、自然科学に興味がある学生が探究授業や科学クラブでのプロジェクトを進めた経験は、科学関連の学部への応募時に有利に働く可能性があります。また、文学や歴史に情熱を持つ学生が、学校の文芸誌への寄稿や歴史研究プロジェクトに積極的に関わることも、文学部や歴史学部への進学につながります。
その上で、志望理由書、小論文、プレゼン、面接など、入試に合わせた対策をしていくことになります。