9・22教養ゼミ:ガザの問題を考えました
高校生、大学生、社会人が集まり、岡真理さん著の「ガザとは何か」を読んで、パレスチナ紛争の歴史的な経緯と今日のガザの問題とは何なのか、そして、私たちは何ができるのかを、参加者で考えてきました。
今回は、多くの高校生、また、新たな社会人の参加がありました。
なかなか学校では学んだり、普段は議論することができないけれども、今の世界では大事な問題ではないかと感じて参加した人の存在があったこと自体、嬉しいものがありました。
参加者の感想
*(高校生)
私自身、哲学対話のような何か一つのことを皆で深く考えるのが好きなので、このゼミに参加して、それを体験出来て良かったと思います。
私もいつかレポーターをしてみたいな〜と思いました!
知らなかった事を知れたり、自分自身が今までどれほど偏った考えや情報に錯綜されていたかを実感出来た事が、このゼミを通して感じた喜びや意外性であったし、日本人として、私個人として、国際社会としてなどのように、より多面的な視点からパレスチナ問題について向き合うことが出来ました。また、それが大切なんだと改めて思いました。
*(高校生)
ガザという問題の認識を再確認出来たことが一番大きい成果だと思いました。
そのこと以外にも今回のゼミでは私が今までに会ったことがないような意見を持った人の話を聞くことができて、とても参考になりました。
*(社会人)
ガザで起きていることを学習し、実態を知ることができた。
アメリカやソ連、イギリスによって事態が悪化し、都合の悪いとされる事は隠蔽され、解決が悪化する事態に、国際社会の一員としてできることはなんだろうと考えた。
*(高校生)
今後、ニュースや新聞で触れる情報に対する心構えが変わりました。また自分で知って、考えていこうとすることの大切さを学ぶことができました。
*(高校生)
今まではメディアが発信している情報をなんとなく表面的に受け取っていたが、今回のゼミを通して今の問題の現状やここまで発展するまでの歴史的背景を学ぶことができ、とてもためになった。これからニュースでガザ問題のことを見るたびに「でもこういう背景があったよな」という考え方を持てることでより深くその問題について考えていけると思う。
*(大学院生)
今回は特に幅広い世代の方と議論でき、また思いを共有できてよかったと思います。特にオンラインの方は社会人の方ばかりだったので、選挙についての話だったり、SNSの話だったりについて、自分ごととして責任感のある会話になったかなと思います。
*(社会人)
ゼミの開催ありがとうございました(*^^*)
「ガザ」と聞くと、これまでは人道的問題にばかり目を向けがちでしたが、今回のゼミを通して、政治的問題を解決する重要性を知ることができました。
歴史的な背景との繋がりを学ぶことができたことが良かったと思います。
また、日本も関係している問題であるにも関わらず、ゼミのような学ぶきっかけがないまま生活していたと思うと、怖いとも思いました。
大量殺戮は立場を変えて繰り返される可能性が十分にあると思うので、一時の他国の紛争として関心を向けないことは自分にとっても危険だと感じました。
同年代・自分より若い年代の皆さんの姿勢にも刺激を受け、楽しい時間でした。
*(大学生)
久々の発表かつオフラインで、楽しかったです。今後も皆さんが参加してくれたらいいなあと思います!
社会の一員として、公共の課題を自分の頭と心で考えていこう!
今回は、すでに4万人を超す人が殺されるという世界の大きな課題の一つであるガザーパレスチナの問題を考えてきました。
日常生活では、断片的かつ日本においてはイスラエルーアメリカよりの情報がほとんどである中で、専門の研究者である岡さんの著書を読むことで、パレスチナの歴史をより深く学ぶことができました。
また、参加者の討議の中で、「では、私たちはどうしたらいいのか?」がやはり大きな論議の課題として出てきました。
日本国ー政府が、今回の戦争でイスラエル支持の態度をとり、日本国民の税金がアメリカの武器輸入のために支払われ、そのアメリカに渡った資金がガザでの戦費に使われている事実を見れば、私たちもガザの戦争に実は無関係ではありません。
では、私たちは、どうすればいのか。
・・・色々意見や悩みは出されましたが、各自で考えていこうということになりました。
大事なのは、今、世界や日本で起きている問題について、一方の側の情報だけでなく、両当事者の見解、そして、ここに至るまでの歴史をしっかり調べて、自分の頭と心で考えていくことです。
今回のゼミでは、少なくとも、参加者がそのことは、共通の確信として持てたのではないでしょうか。
教養ゼミでは、これからも人間や社会の様々なテーマについて、参加者が、視野を広げ、自分が社会の一員として、公共の課題に向き合っていけるような力をつけていきたいと考えています。
リードは、受験のための塾ですが、受験勉強も、大学に進学して社会人として生きていくためのものですので、受験の過程でも、しっかり社会の一員として生きていく意識も持ってもらいたいとも考えています。
18才選挙権の時代ですので、高校生も公共について考えられることが求められています。
今は、「自分だけ」ではなく、「他者」のことも考えられる公共性を身につけることも求められていると思います。
その意味で、今回は、ガザの問題に真剣に向き合おうとする高校生(もちろん、大学生や社会人も)が、自分からゼミへの参加を申し出てくれたことは、本当に嬉しいものがありました。
参加してくれた皆さん!
本当にありがとうございました。
ご希望の方にゼミのプレゼン資料を送ります
今回の「ガザとは何か」の本の内容をプレゼン資料としてレポーターさんがまとめてくれています。
塾生・卒業生・ゼミ生でご希望の方には、pdfで送らせていただきます。
ご希望の方は、スクパス、LINE、メールなどでご連絡ください。