英語科:熱田 毅
私立大学の英語入試
大学入試では、国公立であれ、私立であれ、理系・文系を問わず、英語の配点が大きくなっています。
特に私立では、入試科目が少ないので、英語の出来具合が合否にかなり影響します。
特に同志社は、英語の配点が大きくなっています。
では、私立大学の英語の入試問題がどのようなものかご存じでしょうか?
実は、基本的には、私立大学の英語の問題は、マーク式の試験となります。
つまり、選択問題となってくるわけです。
自分で考えて書かなければならない記述式の試験と比べれば、大分楽に感じると思います。
しかし、これがマーク試験の気を付けなければならない罠なのです。
正直なところ、過去問をやっていても、記述式に比べて、正確に実力を測ることが難しいのです。
なぜなら、試験問題の中に、答えが載っているため、適当にマークしたとしても、正解になるかもしれません。
あるいは、間違った解釈をしているにもかかわらず、選んだ選択肢がたまたま正解している場合だってありえるのです。
だから、例え、過去問をやっていて60%の得点率があったとしても、額面通りに受け取るべきではありません。
マーク試験対策に必要なこととは?
きちんと設問を解けている、あるいは、問題を解けるだけの実力があるというのが、どういことかを説明するために、以下の例題を挙げたいと思います。
第一に、問題を解くためには、設問の理解が大事です。
そんなの当り前にできるだろうと、考えておられる方もいらっしゃると思いますが、実は、結構、適当に解釈している生徒さんが多いのです。
「ディケンズの旅の良かった点と悪かった点は、旅が~に…をさせたこと、でした」となります。
多くの生徒さんの場合、設問の “they”がここでは何を示していくかを明らかにせず、解釈してしまうのです。
実は、この問題を解く際に、結構、この “they”が鍵となってくるのです。
なぜならば、この設問で問われているのは、「旅」が主語で、どういう影響を与えたかがとわれているからです。
それは、本文の中で、「旅」と言い換えることができる単語を見つけることです。
本文の9文目にある、these tours(これらのツアー)というのが、travels(旅)と 言い換えることはできると、考えていいと思います。
「しかし、これらのツアーが、彼の人気を(大きく)増やし、そして、ますます多くの多様性を、彼の作品に、運ぶことを助けた」となります。
「これらのツアーを行ったため、彼の人気が上昇した」と解釈することはできます
まず「これら」は、この段落中にある、アメリカツアーで特にと書かれていることから、アメリカなどの国を周るツアーとなります。
次に、彼は、段落の冒頭の人物、ディケンズです。
今回の抜粋箇所からでは分からないのですが、全段落で小説家であることが読み取れます。
A (旅は)ほかの人を豊かにしたが、結果、多くの量の無駄にされた富になった。
B (旅は)人々に、彼の作品を気づかせたが、旅は(肉体的に)彼をつかれさせた
C (旅は)彼をゆっくりの電車に乗せたが、これが、彼の作品の多様性を減らした。
正攻法の場合、「B」が正解に一歩近づきます。
「(旅は)人々に、彼の作品を気づかせた」という部分が、本文の解釈、「ツアーを行ったため、ディケンズの人気が上昇した」と言い換える可能と思われるからです。
それは、ディケンズが小説家であるからです。
小説家の人気が上昇する、というのは、その小説家の作品が売れる、ことを意味する
そのため、Bの前半部分は言い換え可能と言えます。
「一連の解釈に基づいてBの可能性が高い」と導く「力」を問題を解くための実力だと考えています。
自習、集団授業の限界
この作業を1人で自習しながらできるでしょうか?
あるいは、集団授業でできるでしょうか?
もちろん、できる人もいます。
しかし、独学での準備や集団授業では限界があります。
特に複雑な問題の場合、一人ひとりつかえているところが違うので、詳細な解説や個別の指導が必要になることが多いです。
私自身の経験からも、非効率な方法で時間を浪費することなく、専門の指導を受けた方が効率がいいと考えています。
LEADの個別指導のメリット
LEADでは、各生徒のニーズに合わせてカスタマイズされた指導を提供しています。
各大学の傾向を押さえ、試験問題に対する深い理解と、効率的な答え方を学ぶことができます。
個々の生徒さんの課題を明確にし、具体的な改善策を提案します。
無料体験授業のご提案
現役で有名私立大学に合格したい場合は、ぜひLEADの無料体験授業をお試しください。
プロの講師が一人一人に合わせた指導を行い、受験戦略を練るお手伝いをします。