子どもの才能を伸ばすヒント!スタンフォードに学ぶ未来の教育

ミライの教育を創っていこう!

グローバル、AI、コロナパンデミック、、、
世界は大きく変わり、仕事の仕方、ライフスタイルも変わり始めています。
日本でも、文科省もこれまでの教育を変えていく方向に動き、学校の教科書も、大学入試も変わり始めました。

さて、では、私たちは、これから、どんな教育、どんな学びをしていけばいいのか?

その手がかりとして、『スタンフォードが中高生に教えていること』(SB新書、星友啓著)の内容に学んでいきます。
その中で、ミライの教育について、私たちなりに考え、当塾の教育システムとしてのLEADメソッドを形づくり、具体的にこれから実践していきたいと考えています。

このコラムは、そのLEADメソッドの準備として、同書の内容をノートを取りつつ、考察をめぐらしていく記事になります。


子育てや教育にご関心ある方に、お読みいただければ、幸いです。
新書1冊をレジュメをとりながら、考察していっていますので、結構長い文章になります。
教育について興味をお持ちの方に、何かしらお役に立てれば嬉しい限りです。

『スタンフォードが中高生に教えていること』

本書は、スタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長をなさっている星友啓先生が、「教えていること」を紹介してくださっているものです。

同校は、本の案内によれば、「設立わずか15年ながら、ニューズウィーク『STEM教育に力を入れる高校ランキング2020』で全米ベスト3、『Niche』というアメリカの学校ランキングでは進学校で全米ナンバー1にも輝いた注目の学校だ」とのことです。

何か、素敵な実践報告が学べそうですね。
では、これから、星先生の語ってくださる「ミライの教育」をノートをとりながら、学んでいくとしましょう。

まずは、序章で、これまでの「常識」を見直していくところから始まっています。本のポイントと思われるところをメモしていきます。

教育について、一緒に考えていきましょう!

【序章 その教え方が子どもをダメにするー恐ろしい8つの常識】

*常識1「成果や能力をほめる」
 ▷逆に向上心が下がってしまう

・キャロル・ドゥエック教授の研究:「成果・知性をほめる」と「努力をほめる」の比較
・成果や知性をほめてしまうと、自信ややる気が増すどころか、まったく逆の方向に向かいかねない。
・ほめる時は、成果や知性を褒めるのではなく、子どもの努力や積極的に学ぶ姿勢を褒めましょう。そのことで、子どもの持続的なやる気を育むことができるのです。

*常識2「手取り足取り丁寧に教える」
 ▷学びが浅くなり、探究心が削がれる

・M I Tの研究:おもちゃ遊びと説明の仕方を変えて比較
・教え方が丁寧で「効果的」であればあるほど、子どもがすでにその知識やスキルを身につけたと満足して、それ以上そこから学ぼうとしなくなる。
丁寧に手取り足取り教えることで子どもの興味をつぶしてしまわないよう、子どもの探究心をさらに引き出し、主体的に学ぶ姿勢を引き出すように意識したい。
・教えることは、新しい知識やスキルの獲得により子どもの視野を広げうる一方で、考え方やものの見方を制限してしまう危険性をはらんでいます。
・他のものの考え方、他の教え方、他の視点が常に存在するということを肝に銘じておかなければならない。
・子どもの学び方や考え方を尊重し、それらを強引に制限することを避けて、複数の異なる視点の取り方を奨励していきましょう。

*常識3「評判の教材や勉強法で学ばせる」
 ▷才能もやる気も潰してしまいがち

・焦点を当てるべきは、それぞれの子どものニーズや主体的な学びの姿勢です。
いかに優れているとされる教材や学習方法であっても、その子どもに合っていなければ、学ぶ欲求や才能をつぶしてしまいます。
・学習の主体としての子どもに目を向けましょう。
・どんなに優れていると言われていても、今使っている教材、現在の教師、在籍中の学校や塾等々は、数ある方法の中の一つにすぎません。
教材や学習方法の側を子どもにフィットさせるという意識を強く持ちましょう。
・学びの主体である子どもと学習条件のフィットの最適化は、試行錯誤の連続です。
・試行錯誤を覚悟して、一つのやり方を押し付けたり、それに固執せずに、違うやり方を試す勇気が必要です。

*常識4「得意な学習スタイルで学ばせる」
 ▷脳科学に反する行為で記憶が定着しにくい

・近年の認知科学が出した答えは、子どもが得意だと思っている「学習スタイル」で学習効率が上がるという考えに、科学的根拠がないというもの。
・インディアナ大学オーラフリン教授:学習スタイルと成績の相関関係の研究
・最先端の脳科学をもとにした「学びの科学」では、ある特定の方法で学ぶよりも、さまざまな学習の仕方を通して学んだ方が、記憶の定着を促すことができ、学習効果が上がるということが明らかにされた。

*常識5「ストレスを避ける」
 ▷人間のD N Aに逆らって余計ストレスの悪影響が出る

・最近の認知科学の研究成果によって、適度なストレスが記憶力や集中力を高めて、学習の効果を引き上げることが知られるようになりました。
・ストレスの状況下で、心や体の働きが一時的に高まるのは、人間が進化の過程で獲得した生き抜くための大切な体の機能なのであり、私たち一人ひとりのD N Aに刻み込まれた生存戦略なのです。
・そのため、大切なのは、ストレスを恐れて、むやみに避けようとすることではなく、ストレスとうまく付き合っていく心の構えを身につけることなのです。
・ケリー・マクゴニカル「ストレスを友達にする方法」
・ウィスコンシン大学マディソン校の研究
・ハーバード大学心理学マシュー・ノック教授の研究
・ストレスをポジティブに解釈するための第一歩は、適度なストレス反応が自分にとって良い効果をもたらし得ると理解すること。
・ストレスが溜まってしまったら、休憩したり、笑ったり、体を動かしたりすることも効果的だとわかっています。
・「ストレスが溜まってまずい」と少しでも思われた時には、迷わず、躊躇なく、プロのカウンセラーや医師に相談することが必要です。
・ストレスは誰しもが抱える現代社会の問題です。サポートが必要なことは恥ずかしいことではありません。子どもや自分の能力の限界を示すものではありません。適切なサポートで、子どもの学習能力を最大限に引き出せるようにしていきましょう。

*常識6「テストで理解度や能力を測る」
 ▷最高の学びのチャンスを逃してしまう

・最近の学びの科学の研究で、テストは、最高の学びのチャンスを生み出す道具であることが明らかにされてきました。
テストの「記憶の呼び起こし」が、高い学習効果を導くカギであることが分かってきました。
・バデュー大学の研究:「記憶の呼び起こしをベースにした学習法」と他との比較
・テストは学びを評価する道具ではなく、学びを生み出す道具だと見直した上で、テストをうまく使っていきましょう。
・4つのコツ:ヴァンダービルト大学教育局公式サイト
 1)ちょくちょく何を学んだか思い出すテストをしてみる。
 2)学んだことを思い出しながらまとめる癖をつける
 3)学ぶ前に、これから学ぶことの診断テストをする
 4)テストや思い出し練習が、長期的な記憶や学習効果の向上につながることを知る

*常識7「同じ問題を反復練習させる」
 ▷スピードが上がっても思考力は下がる

・反復練習は、学びに欠かせないプロセスではあるが、単純な計算や記憶問題を素早く答えて行けるような能力だけでは、理解力や思考力は高まりません。
・スタンフォード大学ジョー・ボーラー教授のお勧め
それぞれの問題を違う方法や考え方で解いていくやり方がお勧め。
・何事もバランスです。考える力や深い理解は、反復練習を素早くこなしていくことだけでは身につきません。多様性のある学び方を取り込んでいくことを心がけましょう。

*常識8「勉強は静かに1人でやらせる」
 ▷脳の「半分」は休止状態のまま

・「勉強は1人でするもの」は自然な考え方です。
・しかし、この「静かに1人で」型の学習方法にあまり執着し過ぎてしまうと、より効果的な学習の機会を逸してしまうので注意が必要です。
・最近の脳科学で、学習にコラボが超重要なことが分かってきたのです。
・人間の社会性をつかさどる脳の領域は「社会脳」と呼ばれこれまで研究が積み重ねられてきました。
・他の人々とコラボをしていると、社会脳の一部である前頭―頭頂ネットワークが活性化され、思考や行動の制御をする前頭前野の発達にもつながることが分かっています。
・単に勉強するのではなくて、他の人に教えることを目的に学ぶのは、テストを目的に学ぶのよりも、効果的な学習方法であることが知られています。
・生徒同士で教え合う「ピア・チューター」のやり方も効果的です。特に教える側の生徒への学習効果が大きいようです。
・グループ学習には、脳科学


☆以上が、序章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
LEADでやってきた、一人ひとりに合わせた、対話型の学びを、上記を意識してさらにブラッシュアップしていきたいと思います。

特に、大事なのは、主体的な学びのマインドセットをいかに育てていくのかという点ですが、一人ひとりの興味・関心・問題意識・意欲を尊重しながら、積極性をどう伸ばしていくのか。
ストレスー自分の心への向き合い方も含めて、これから、スタンフォードに学びなから、考察していきます。


⇧ 60分の無料体験授業をお申し込みいただけます。
子どものために良かれと思っても、実は逆効果のことも。

【第1章 学校の定番を取っ払う】

*授業

・スタンフォードでは、「講義ベースの授業」をとっぱらいました。
・講義の授業は、生徒のハードルが高い=生徒は、意欲、集中力、ノートの取り方などのスキルなどが求められ、受け身の姿勢を強いられ、授業についていくのは簡単ではありません。
・そこで、「反転授業」を取り入れ、予習で学んできたことの上に、ディスカション、問題演習など参加型・セミナー型授業を導入。

*学年

・年齢で学年分けをしない。
・「Design Your Learning(自分の学習をデザインする)」精神で、生徒のニーズや目標に合わせた学習をサポートできる仕組みを制度化。
・学習到達度や学習プランによる学年の振り分けを制度化。

*カリキュラム

・無理やりみんな同じことを学ぶのは不合理すぎる。

*時間割

・子どもそれぞれの生き方を縛りつけない。
・「Design Your Learning」と「Design Your Life(自分の人生を設計する)」の2つの精神で、学校のスケジュールを大改革。

*放課後

・オンライン学校でも課外活動ができるように。
・金曜日、クラブ活動、生徒会活動、その他の課外活動がめじろ押し。

*テスト

・評価のためのテストでは意味がない。

*順位つけ・偏差値

・他人との比較から本当の学びは生まれない。
・近年、アメリカでも大学受験戦争が激化、10代の自殺者数や精神疾患の数が急増。競争を煽り立てるだけの評価方法は、生徒の学びを妨げてしまいます。
・他の人との比較で得られるやる気では、持続的な学びに対する主体性は養えません。


☆以上が、第1章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
LEADでの学びを、上記を意識してさらにブラッシュアップしていきたいと思います。

スタンフォードが、従来の教育のあり方を大胆に変革していったことがよく分かります。しかし、伝統を見直すだけでなく、さらなる取り組みが必要であったそうです。そのことが、第2章以下で書かれていきます。

これまでの積み重ねの上に、さらに時代の変化に応じた教育改革を

【第2章 なぜオンライン学校が全米トップになれたのか? 】

*世界初オンラインの「反転授業」

*柔軟なスケジュールと参加型のセミナーの組み合わせ

*「ギフテッド教育」
・「ギフテッド」=才能や高い能力のある子どもたち

*情熱とやる気を感染させる教育熱心な博士たち

*活気ある学校コミュニティーを作る

*世界に1つだけの究極のグローバル教室
・世界30カ国以上、全米のほとんどの州から在籍している生徒
・異なる文化・価値観に自家に触れ、グローバルな視点や異文化交流のスキルを養える。

*生徒指導は普通の3倍手厚く
・生徒1人に対して3人のスクールカウンセリングサポート
ⅰ)心のケア、ⅱ)学習プランのサポート・スキルトレーニング、ⅲ)大学受験の指導に当たるカレッジカウンセラー
・カレッジカウンセラーは、書類審査中心のアメリカの大学受験制度の中で、生徒を大学側に売り込んでいく。


☆以上が、第2章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
LEADでの学びを、上記を意識して、できそうなところから取り入れていきたいと思います。

LEADの留学プログラムでも、グローバルな交流を積み重ねてきました

【第3章 スタンフォード大学で実現した「生き抜く力」の育て方 】

*ミッション:多様で知的情熱にあふれる生徒と教師のワールドワイドな学びのコミュニティを創出することである。生徒は、活発なセミナー型の授業と厳格なカリキュラムに挑み、分析的に論理づける力、クリエイティブに考える力、批判的に論じる力を身につける。
授業の外でも、活発な生徒同士の課外活動が生徒や教師の間の継続的な関係性を築き上げ、学校のサポートに溢れた環境が生徒の独立性や強い個性、そして生涯学習の探究心を養う。

*リベラルアーツとSTEM教育の極上のミックス

・スタンフォードの精神:分野を超えてイノベーションが生まれ、社会の大きな課題を解決していく。
⇨分野横断的な研究、多分野的な協力(哲学✖️科学or法律or政治学など)
STEMプログラムの充実
 Science(科学)、Technology(テクノロジー)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)。
 ニューズウィークのランキングでアメリカ3位に。
Humanties(人文学):スタンフォードの本当の強み。ゲームチェンジングできる科学者や人文学者の卵を生む。

*哲学でゲームチェンジャーを育てる
・カリキュラムの心臓部分:哲学をベースにした必修カリキュラム
・哲学で、現在のものの見方や考える枠組みから自分を解き放ち、急速に変化する社会の中で、揺るぎない自分の価値観を模索していく力を身につけることができる。
・予測不能な現在、急速に変化する社会に必要な「生き抜く力」の鍵は、新たなゲームに適応する力と新たなゲーム自体を作り出すゲームチェンジの力なのです。

*全米でも珍しい必修の哲学カリキュラム

・ハイスクール1年目9学年:統計・生物学、科学の方法論
・10学年:科学史、科学哲学
・11学年:民主主義、自由、法の支配
・12学年:認知論、形而上学、倫理学、

ウエルネス授業ーメンタルが強くて健康な子どもが育つ

・Wellness:Well-being(良い状態)とFitness(身体的な健康)を組み合わせたコンセプト。
精神、身体、社会性、知性、感情、職業などを含め、私たち人間が、総合的に良い状態で充足していること。
・ウエルネス・プログラムを実施
・コーチやサポートのアドバイスを受けながら、人間関係勉強に関すること、感情のコントロールダイエットなど、自分のウエルネスに必要な事柄を生徒たちは主体的に考えていきます。
その上で、目標と計画を作って、実際に自分で必要なスキルを身につけたり、心や体のトレーニング、習慣の改善に取り組みます。
自分の生き方ライフスタイルを考えて行動していく心の習慣が身についていきます。

ソーシャル・エモーショナル学習ー社会を「生き抜く」力を育む

SEL:ソーシャル・エモーショナル学習(Social and Emotional Learning):ウエルネスと並び重要視している。
アメリカの教育現場で大きなトレンド。
自分や相手の感情を理解することによって、社会性を養うための知識やスキルを習得する学習。

・SELの5分野
1)自分を理解する力(Self-Awareness):自信をもって、自分の能力は伸ばせるものだ信じるマインドセットをもつ。自分の強み弱みを理解できる。
2)自己マネージ力(Self-management):ストレスとうまく付き合う。自分の衝動を適切にコントロール。目標を設定していくために動機を維持できる。
3)他者を理解する力(Social Awareness):多様な背景や文化の人たちを理解する。他人に共感したり、思いやったりできる。互いの違いから新しい学びを得られる。
4)人間関係スキル(Relationship Skills):他の人とうまくコミュニケーションができ、相互協力できる。不健全な場の空気に流されない。対立を建設的に解決できる。他人に助けをも求めたり、自分から他人を助けることができる。
5)責任ある意思決定をする力(Responsible decision-Making):自分の行動や他人とのやりとりで、倫理的基準や安全性に基づいて、建設的な判断ができる。

*「やればできる!」が肝心な理由

成長マインドセット:自分の知性や能力が成長すると考える心構え(マインドセット)のこと。
・これを持っている人は、新しいことに挑戦し、苦境にも忍耐強く、周りからの批判や他人の成功例などから学びを効果的に得ることができる。
・成長マインドセットが成績を上げる

・成長マインドセットトレーニング
ⅰ)人間の脳のプラスティシティー(可塑性)に関する脳科学の研究結果を学びます。
ⅱ)ディスカションを通じて、成長マインドセットを内面化

*成長マインドセットを育む方法

ⅰ)脳科学の研究成果を取り上げて、生徒たちが成長マインドセットを持ち、固定マインドセット(自分にできるはずがないというような意識)に陥らないようにサポート
ⅱ)教師自身が成長マインドセットを体現できるように心がける。教師が固定マインドセットを持っていると、生徒も固定マインドセットに陥りやすい。
ⅲ)日常指導に成長マインドセットを促す仕掛け。例えば、課題のやり直しでより高い評価にたどり着くことができる。
ⅳ)生徒のマインドセットをへし折らない気づかい。


☆以上が、第3章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
この章は、スタンフォードの教育の具体的あり方が、相当展開されています。
哲学、STEM、ウエルネス授業、SELの5分野、成長マインドセット

これは、本当に大事な部分です。
日本の高校生の多くが受けている現在の受験教育と比べていかがでしょうか。
どちらが、一人ひとりが幸せに生きていく力を身につけ、また社会が良くなっていくでしょうか。

LEADでは、上記の内容でできるものをどんどん取り入れて、
マインドセット✖️スキル✖️プロセス
を重視して、受験スキルだけに偏らない学びを実践していきたいと考えています。

LEADでも、リベラルアーツを重視し、教養ゼミを積み重ねてきました

【 第4章 子どもの才能の伸ばし方ー8つの正解TIPS 】

★TIPS=ヒント、コツ

*TIPS1 教育でなくて学育をー学ぶ側の子どもたちに焦点をシフトさせる

・「教育」は教える側の支店に傾きがち。
・教える側に偏った「教育」の視点を、学ぶ側へフォーカスし直す。
・「学育」で、学びの主体である子どもを中心に考え、その子どもにフィットする学習条件を模索しましょう。
・私たちが向かうべき理想の形とは、単一の教育法や学習サポート方法に頼ろうとすることなく、学ぶ主体である子どものダイナミックな変化や成長を注意深く観察し、彼らの学習条件を最適化するためのサポートを試行錯誤していくことなのです。

*TIPS2 ステレオタイプの脅威に気を付ける

・「ステレオタイプ」=人種、性別、年齢などの属性によって決めつけれれた評価。
例:「文系だから数学ができない」「女の子だから国語ができる」「お父さんに似て勉強が得意」「浪人だから記憶力が弱い」というようなレッテル貼り。
・子どものパフォーマンスや考え方に悪影響が出かねない。

* TIPS3 間違えに萎縮しない力を育てる

・間違えることは、学ぶために必要かつ効果的な経験です。
間違えは、自分の能力やスキルを改善するチャンスだと、ポジティブに捉えられるようにサポートしてあげましょう。
・子どもが間違った時、ネガティブな言葉でまくしたてれば、萎縮させてしまい、学ぶ姿勢に悪影響を及ぼします。

・子どもが間違えた時の声かけのコツ
A 間違えは最高の学習の機会であることを伝える。
B ネガティブなステレオタイプを使わない。
C ネガティブな主観を表さない。どこが間違えたか客観的に示す。
D 問題が子どもの学習進度にフィットしているか考える。
E 再挑戦の際には、やり方の方向性をアドバイス。
F チャレンジしたことをほめたたえる。

*TIPS4 子ども自身が話して、決めて、考える機会をたくさんもうける

*TIPS5 いろんな学び方で学ばせる

*TIPS6「目標設定」と「自己評価」で効果的な学びをサポート

・目標設定と自己評価の習慣を身につけることが、学育的なきめ細かで柔軟な学ぶ姿勢につながります。

1)SIM-ple目標設定法で目標を設定する。
 Specific:より明確で具体的な目標を立てましょう。
 Important:自分の現実に即して重要な目標を立てましょう。
 Measurable:数値化して評価できる目標を設定しましょう。

2)短期目標とセルフアセスメント(自己評価)から始める。

3)慣れてきたら、実現可能な範囲で、なるべく大きな目標を立てる。

4)目標達成までの道のりを期限付きの短期目標で補う。

5)期限ごとにセルフアセスメントの記録をとる。

6)目標と達成度がずれてきたら、リスケジュールや目標の見直しをする。

*TIPS7 自分がロールモデルであることを忘れない

*TIPS8 子どもは自分で育てず、社会の多様性に育ててもらう

・子どもは一人で育てるわけではないことを認識すること。
・自分のできるサポートを十分にした上で、子どもが自分以外の人たちからもサポートしてもらえるように、多くの人に見守ってもらえるような環境づくりが肝心です。
・学校がダメなら、適切なレベルの学習塾などの場を探してみる。


☆以上が、第4章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
この章も、子どもの力を伸ばすヒントが、具体的に展開されています。
これも、本当に大事な部分です。

LEADでは、間違いを大事にしたり、学習計画を立ててPDCAを自分で回したりなど、上記の内容でやっていることも結構ありましたし、まだこれからできるものをどんどん取り入れて、子ども中心学びをさらに実践していきたいと考えています。

一人ひとりのポテンシャルを引き出していきましょう!

【第5章 世界の教育メジャートレンド】

*一人ひとりに合わせたオーダーメイドの学びーパーソナライズド・ラーニング

*学びは能動的に作り上げるものーアクティブ・ラーニング

*教科書がなくなる日が来るープロジェクト・ベースド・ラーニング
・生徒は生活や社会に関連する具体的なプロジェクトを遂行していくことで学習を進めていきます。
・例えば、環境問題を、学ぶ時に、サウティナブルな食生活を目指して環境に優しい食事メニューを考案するプロジェクト。社会問題を学ぶ時に、肝炎する具体的な状況を幅広く知ってもらうためのドキュメンタリー映画を作成するプロジェクト。
・与えられた題材に対して、生徒たち主導のプロジェクトを企画、遂行していくプロセスの中で、必要な知識やスキルを能動的に学んでいく。

*学習法の科学的正解が明らかにー学びの科学

・学びの科学(Science of Learning):最先端の認知科学や脳科学を駆使して、人間の学びの仕組みを解明する研究分野
<スゴイ結果リスト>
・感情と学習の深い関係:感情の能力を高めると成績が上がる。ソーシャル・エモーショナル学習の成果
・学習スタイルはない:「視覚から学びやすい」「読むと学びやすい」などの「個人の学習スタイル」というコンセプトは脳科学的根拠がない
いろいろな仕方で学ぶのが良い:特定の学び方よりも、いろいろな学び方をした方が脳の違う箇所が活性化され学習効果が高まる
・記憶の呼び起こしが効果的:学んだことを思い出すエクササイズは、単なる復習や読み返しより断然効果的。
間違いが大切:間違っている時に脳は活性化している。間違えを怖がらず、学習の機会として捉える。子どもにもそのことを教える。
社会脳:他の人とやりとりすると脳の実行機能の発達が活性化。他の人たちと一緒に学んだり、他の人たちが関連するような学び方をするのが学習効果大

*手のひらサイズの教室ーEdTechオンライン教育

・EdTech=Education✖️Technology
コロナ禍の世界でトレンドに拍車がかかっている教育テクノロジーとオンライン教育。

*教育は自分でデザインするものにーディストリビューテッド・ラーニング
分散型学習

・オンラインでできるので、教育のために、教師、生徒、教材が1つの場所に同時にある必要がなくなった。

・学習の分散化によって、子どもたちは学校を含めた複数の学習の選択肢から、自分の環境やニーズに合わせた自分だけの学習プログラムを作り上げることができるようになりつつあります。

・学校を選ぶのでなく、自分のための学習機会を選んで自分だけの教育をデザインしていく。そんな時代が訪れようとしています。

・技術革新とグローバライゼーションの中で、急速に社会が変容し、必要とされるスキルも能力も目まぐるしく多様化する。
・公教育は、現在の技術革新の急激な変化に対応できるスピード感を期待できない。
公教育以外の教育プログラムは、より柔軟に変化することができます。


☆以上が、第5章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
この章も、世界の教育のトレンドの概要が、紹介されています。
これも、本当に大事な部分です。

LEADのパーソナルな学びは、まさに世界のトレンドでもあったわけですね。上記の内容でやっていることもやはり結構ありましたし、まだこれからできるものをどんどん取り入れて、世界標準の学びをさらに実践していきたいと考えています。

LEADは、世界の教育に目を向け、LEADメソッドを構築します

【 第6章 教育のミライ 】

*トレンドのすぐ先にある学校のミライ:教室の風景の変化

パーソナライズド・ラーニング:それぞれの生徒が違う教科書や教材を使用。
生徒は自分に合ったペースとカリキュラムで学習。個人学習と他の生徒とのコラボ学習が混在する。

アクティブ・ラーニング:反転授業。先生の講義時間が少なく、活発なクラスでのやり取り。

プロジェクト・ベースド・ラーニング:自分で調べる機会が増える。現実社会と学びの関連性が見えやすくなる。他の生徒とのコラボ機会が増える。子どもの興味や学ぶ主体性が尊重される。

プロジェクト・ベースド・ラーニング:自分で調べる機会が増える。現実社会と学びの関連性が見えやすくなる。他の生徒とのコラボの機会が増える。子どもの興味や主体性が尊重される。

学びの科学:学校の始まる時間が遅くなる。複数の学び方で学ぶ。ソーシャル・エモーショナル学習の機会が増える。学びの科学の授業が導入される。「学び方」学課ができて、学び方を指導するスタッフがいる。

EdTech:黒板はスマートボード。生徒の机にスマートボードやコンピューター。紙の教科書やノートが激減。生徒の活動や学習が細かく記録され、データ分析による指導の拡大。学校の事務員が減る。

学習の分散化:学校で勉強する時間が短くなる。家からオンライン授業でクラスに参加できる。登校する日を選べる。他の学校の生徒や教師とオンラインのやり取りが増える。

*学校の多様化ー校舎なし、週の半分休み、多国籍キャンパス

先生のコーチング力が問われ、ギグワークが当たり前に

・特定の科目を全般的に教えることよりも、それぞれの子どもが個人化された学習を進めていく中で、質問に答えたり、学習方法のアドバイスや学習目標や方針の指導などの役割へのシフトが続きます。

・学科を教えられることよりも、メンターやカウンセラーとしての資質と、学習目標や進路をサポートするスキルが重要視されてくる。

・知識やスキルを伝授する「教授」的な役割のイメージから、進路や学習計画などのアドバイスの「コーチング」の役割がより大きく期待さてていきます。

*子どもの主体性がますます問われる

・自分の目標は何か。それに合わせた学習目標や学習計画はどうなってくるのか。自分の学習を進めていくためには、どのようなプログラムがあり、アクセス可能か。自分に合った学習方法はどのようなものなのか。

・選択肢が増え自由度が広がる分。自分のことをよく理解することができ、しっかりした学習プランと目標を持てるような学習への主体性が期待されるようになります。

心の底から湧き出てくるやる気や興味、自己の力がより期待される世界に向かっています。

・子どもを教え育てる「教育」ではなく、生徒が学びの主体として学び育っていくことをサポートしていくということに焦点を置いた「学育」にシフトしていかなくてはなりません。

*人工知能はどこまで教育を開けるのか?

・教師やTAの果たしてきた役割のいくつかはAIがやるようになる。
しかし、教師やTAが完全に置き換えられりことはないでしょう。
人間関係の中で生徒のニーズをきめ細かに判断してサポートしたり、生徒のグループをリードして活発なグループ活動を誘導するような役割は生身の人間によって続けられていかねばなりません。

*ハーバードがハリウッド化?「エンタメ化」の進む大学教育

・ユネスコの報告:現在世界中の大学在籍生徒数2億人⇨2030年までに4億人威助になる。その多くがオンライン受講と予測されている。

・オンライン教育のマーケットでは、学生数の急速な増加に伴い大学レベルでの競争が激化していきます。
その中で、注目されているのが、教育の「ハリウッド化」現象です。
オンライン講義やビデオレクチャーも、有名人が出演するなど、映像としてのプロダクションバリューを高める方向に進んでいくと考えられています。

教育や学習が「ネットフリックス化」していく未来もそう遠くないでしょう。
見たい講義を見つけて、見たい時に見たい場所で見るようになるのです。

*会社の中で学位が取れる生涯学習のミライ

・大学を卒業して、いい会社に入れば、終身いい生活が送れる。そんなイメージはもはや神話と化してしまいました。
若者たちは、今日ない職業に向けてトレーニング。社会人だって明日には今日とは違う仕事に取り組む可能性と隣り合わせ。

・ハイスピードな現代社会では、変わり続ける状況に合わせて、常にスキルや知識をアップデートしていくことが求められています。
つまり、生き抜くために生涯学び続けることが必要な時代なのです。

・即戦力の人材を求める一方で、企業に入ってからもスキルアップができるように、会社の中でのトレーニングの充実や、働きながら学位取得などができる環境作りが進んでします。(例:スターバックスが、社員育成のためにアリゾナ大学の学位を取得できる取り組みをしている)

*オンライン教育が黒板並みに当たり前になる時

・(これからは、)オンラインと対面がさまざまな形や割合で融合して、多様なハイブリッドな学習機会が生み出されていくことでしょう。

・私たちは、ツールとしてのオンライン教育を用いて、(社会的格差などの)現在ある問題を解決する方法を積極的に模索し続けなければなりません。


☆以上が、第6章の大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
この章も、教育のミライが、示唆されています。
これも、本当に大事な部分です。

LEADのパーソナルな学びも、この教育の方向性を踏まえたものにしていきたいと考えています。今学んでいる中高生の未来に役立つ学びを常に追求していきます。まだこれからできるものをしっかり取り入れて、ミライの教育を見据えた学びをさらに実践していきたいと考えています。

幸せに生きるための力をつけていきましょう!

【 あとがき 】

・社会が変わり、テクノロジーが更なる発展を遂げる。
人生や生活のニーズ、価値観、世界観がアップデートされる。
教育も決して例外ではありません。世界の変化の方向のベクトルに合わせて、変わっていかなくてはなりません。
一方、教育には、そのベクトルの方向を変化させる力もあるのです。

・世界の進化の方向に合わせながらも、主体的にその向くべき方向を、私たち一人ひとりが意識して、教育のミライを作り上げていかなくてはいけません


☆以上が、あとがきの大事だと思われる部分のメモになります。

いかがでしたでしょうか?

特に大事だと思われる部分を赤字にしておきました。
本書の最後に、教育のミライを主体的に作っていくべきであるという筆者の思いが、明記されています。

私たちも、そうした未来の教育を共に作っていくということを意識しています。
今学んでいる若者たちの未来に役立つ学び、つまり、大学に合格できる力のみならず、生涯の役に立つ学ぶ力をつけていけるような学びをしていってもらえるように、しっかり内容と仕組みを作って、ミライの教育を見据えた学びLEADメソッドをさらに充実させていきたいと考えています。

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The End

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