大学入試:英語の読み方3

英語担当:熱田 毅

I am Takeshi .

英語長文の読み方3

振り返り

前回、動詞の後に何が来るかについて話させていただき、その中で、小さい奴(前置詞)がかなり大事であることをお話ししました。

基本的には、以下のような意味が、次の単語にくっつくと思ってくださって構いません。

at ~で  by ~によって、for ~のため from ~から in ~の中 of ~の on ~の上 to ~へ

つまり、at the stationとなると、「(その)駅で」 from Japan (日本から)という感じです。

それでは、本題の動詞の次に何が具体的に来るかを見ていきたいと思います。

副詞って?

今までは主語が来て、動詞が来るという順番だったので分かり易かったと思いますが、残念ながら、ここからは今までのように比べてそう単純ではありません。

そこで、とりあえず、文のメインとなるポイントを押えていくために、hard(一生懸命に), well(上手に), here(ここに), there(そこに)など、そして、-lyが付いている単語が出てきた場合とりえず省いてください。

理由としては、副詞というジャンルに当てはまるものが大半だからです。

副詞の主な働きは、動詞を説明することです。

しかしながら、実際のところ、動詞だけにとどまらず、他のものも説明することができるのです。

良い言い方をすれば万能で柔軟性があるとも言えますが、同時に、当たり前ですが訳出の仕方にあまり規則性がありません。

実際、生徒の方の中には訳を作る際、最初にこの副詞に注目してしまっているケースがあります。

簡単なものや、或いは、よく見るものであれば問題はないのですが、少し見慣れないものになると、副詞から行くと訳が大分違ってきてしまいます。例えば、下の英文です。

He said to her angrily, “Good morning”

結構な方が、「怒っている彼女に彼は『おはよう』と言った」と訳をしてくれます。しかし、実のところ、結構、違います。

こういう副詞に関する間違えに関してよく生徒の方に話すのは、どん兵衛のてんぷらそばです。

*個人的にはかなり有名だと思っていましたが、生徒さんの中には食べたことがない、そもそも存在自体を知らないというケースもありましたので、ご存じない場合は無視してください。

何度か学生時代、「てんぷら」をそばに乗せたままお湯を注ぐという罪を犯してしまい、後悔したことを覚えています。

期待に胸を膨らませて、ふたを開けてみると、てんぷらがドロドロになってしまっているのです。

急いで、てんぷらを救おうとしても、割りばしの間をするりと落ちていくのです。

あれだけ、お揚げさんにするか、てんぷらにするか、はたまた、かもそばにするか近所のローソンで迷った末に、「てんぷらそば」をなけなしのお小遣いで買ったのに、ほぼただのそばになってしまっていたのです。

きちんと、説明を見ててんぷらを取り出し「あとのせ」にすれば、どれほど、今、自分は幸福な気持ちで、てんぷらそばを楽しみたのだろうかと後悔にまみれながら、そばをすする気持ちは言葉では表せないものです。

話は大分長くなりましたが、副詞に関しても、「あとのせ」にすべきなのです。

He said to her, “Good morning” を先にお湯を入れて麺をほぐすように、先に訳してしまうのです。

今までの規則に則って、訳を作ると、

He said to her, “Good morning”
彼は 言った、彼女に、おはよう

つまり、「彼は『おはよう』と彼女に言った」となります

そこに、angrilyを「あとのせ」してみて下さい。

彼は「おはよう」と彼女に言った。 「怒る」

これなら、大抵の方は、「怒る」の部分を上手く日本語に変換してくれます。

彼は、怒って「おはよう」と彼女に言った。と、

とりあえず、これからは、この副詞が出てきて訳す必要があるならば、必ずあとのせでよろしくお願いします。

They talk about the map friendly .

動詞の次 2パターン

大分わき道にそれましたが、本題に入ると、動詞の後ろに入るものを大きく分けると、2つに分けることができます。

前置詞がついたものが来るのか、それとも、そうではないのかが来るのかです。

最初の前置詞がついたものが来る場合は、そのまま前置詞の基本の訳をとりあえず入れてあげればいいです。

Tom walks in the park.

トムは、公園の中で、歩く。

一方で、前置詞がついたものが来ない場合は、その単語の後ろに「を」をまずつけてください。

Tom has a sister.

トムは、妹をもっている。
*「a」 は主に “one” のような意味ですが訳さないことが普通です。

そのあとに、「トムには妹がいる」などの通常で使われる日本語に直して頂ければと思います。

英語や国語をある程度勉強されている方ならばいいのですが、やはり、最初はきちんと直訳を心がけるべきだと思います。

そして、慣れてきたら、すぐにこなれた日本語にしてくださればいいと思います。

Yan always smiles to me .

動詞のパターン ちょっと例外 Be動詞

ただ、少し例外的な動詞があります。

それは、Be動詞と呼ばれる動詞です。

英語で唯一、主語が誰かによって形をころころ変えるややこしい奴です。

*スペイン語は、すべての動詞が主語によって形を変えるので大学時代本気で泣きそうになりました。万が一、やることが全くない方は、図書館、あるいは、本屋さんで西和辞書の付録の活用表をご覧になってください。英語のBe動詞や、不規則活用の動詞など覚えるなんて、お茶の子さいさいと思えるでしょう。

“I” なら “am”となり、“ you”, “ they”, “ we” ならば “are”となり、 “he”, “she”などでは、 “is”となります。

そしてBe動詞のややこしい所のもう一つは、Be動詞の意味です。例えば、 “walk”ならば、「歩く」と動詞らしい意味がぱっと出てくるのですが、Be動詞となると中々答えに詰まる生徒さんが多いです。

中には、イコールの意味であると答えられる生徒さんもいらっしゃいます。

確かに「イコール」だと考えること自体に問題はありませんが、動詞の意味としてはこれでは、日本語にしにくいと思います。

一応、きちんと意味があり、「です、ます、いる、ある」が基本的な意味になります。

例えば、Tom is in the kitchen

トムはキッチンの中にいる。

というような感じに分かる日本語になります。

しかしながら、後ろに前置詞が来ない場合、「を」を入れましょうという規則を適用すると、訳が気持ち悪くなってしまうケースがBe動詞の場合、結構あります。

He is a student.
彼は、生徒をです。
She is kind.
彼女は親切をです。

この場合は、すみませんが、「を」を抜いてあげてください。よろしくお願いします。


(To be continued)


【チャレンジ】世界のニュースを英語で読んでみよう!
BBC NEWS HPより引用)

A ceasefire between Israel and the Palestinian militant group Hamas has come into effect.

The ceasefire began early on Friday, bringing to an end 11 days of bombardment in which more than 240 people have died, most of them in Gaza.

Palestinians poured on to the streets of Gaza soon after the truce began, while a Hamas official warned that its hands "are on the trigger".

Both Israel and Hamas have claimed victory in the conflict.

US President Joe Biden said the ceasefire brought "genuine opportunity" for progress.

On Thursday, more than 100 Israeli air strikes targeted Hamas infrastructure in the north of Gaza. Militants launched more than 300 rockets towards Israel during the day, the Israeli military said.


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