416教養ゼミの報告

By leadkobetu|4月 17, 2017|一般|

4/16第1回教養ゼミー世界に向き合う論議を開始!

by Miyoshi Iwasaki

*テキスト:「グローバリズムが世界を滅ぼす」から藤井聡論文「トータリズムとしてのグローバリズム」

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 レポーターのHさんが、発熱で急遽欠席になるということありましたので、論議にアドリブが多くなりましたが、M氏にレポートしてもらい進めて行きました。

① まず、欠席でしたが、Hさんのレジュメは、自分の頭で考え、自分の問いを立て、論議を筋道立ててすすめているという点ですばらしいものでした。
 例えば、「議論したいポイント」として
「1 グローバリズムに賛成か反対か 
 2 グローバリズムのメリットとデメリット  
 3 改善策 
 4 日本におけるグローバリズムとアベノミクス」
をあげてくれています。こうした問いを立てて、自分で研究し、あるいは仲間と論議するということは、まさに今学生の皆さんにやって欲しいことです。この星さんの問いは、大学4年間でしっかり考え抜く課題にもなりうるものだと思います。

② その上で、ゼミとしては、初参加の人がほとんどでしたが、それぞれの方が主体的に考えて臨み、自分の考え・意見を積極的に出してくれて、非常に前向きな空気感の中で論議を進めることができて、やっていて嬉しかったです。今回のゼミは、グローバリゼーションの世界を考えることが大きなテーマでしたが、単に論文の講読をするだけでなく、皆さんが問題意識を形にして、アクティブに参加してくれたというのが、私の全体的な印象です
 社会・政治について考えることを周りに広げたいという思いを持っている人が多かったですが、こういう自主的な論議の場で、自分自身がしっかり考え・他者と論議を深めていくことがその第一歩だと思います。他者の色々な考え・思いに触れ、自己のものと比較・検討しながら、よりよいものを共創していく!ということではないでしょうか。

③ ゼミの概要
0、自己紹介・ゼミの進め方のガイダンス

1、世界の現状についての各自の問題意識を出してもらいました。

・Kさん:これまでの共産主義と民衆主義のいずれでもない第3の道はどのようなものか?
・Rさん:グローバリゼーションが広がってきたのは、どうしてか?
    政治的無関心をどう変えていったら良いのか?
    子どもの貧困を、どうしたら良いのか?
・Sさん:日本の子どもの貧困は、「自己責任」と言えるのか?
・Hくん:AIなど技術が進んだ時、人間の生活はどうなるのか?
     戦争をどう止めるか?
・Tくん:格差が広がり、アメリカで街(ジョージア州サンディスプリング)が、富裕層と貧困層で行政的に分断する事例が出てきているが、この状況をどうやって乗り越え、公共を創っていくのか?

 〜皆さん、しっかりそれぞれの問いを立ててきてくれました。すばらしい!!

2、藤井論文を読むにあたっての問題意識を出し合ってから、内容に入りました。

・Rさん:グローバリゼーションがなぜ広がったのか?
    99%が勝つための効果的方法は?
・Sさん:「グローバリゼーションに抗するためにコミュニティを大事に」と書かれているが、どういうことか。グローバリズムに国家重視・ナショナリズムで対抗するということで良いのだろうか?
・Hくん:ナチスの全体主義と現在のグローバリズムは、違うのではないか?
     1%と99%の対立をどう乗り越えるのか?
・Tくん:グローバリゼーションの中での格差拡大をどう解決したら良いのか?

 〜藤井論文を読んで、問題意識を深めています。いいですね!!

 ↓
 この後、M氏から藤井論文の内容をレポートしてもらいました。

 ↓
 藤井論文の内容に関して、質問に出た「グローバリゼーションはどのようにおきてきたのか」という問いについて、岩崎が、近現代史の流れの中での1980年代以降のグローバリズムの動向についてレクチャーをいたしました。
 また、「ナチスの時代の全体主義と現代のグローバリズムは違うのではないのか」という問いを考えるために、30年代ドイツの歴史を知るために、NHKの新映像の世紀を半分ほど見て、ナチスの歴史について、岩崎がレクチャーをいたしました。

 ここで、時間切れとなり、論議の課題を次回に持ち越すことにしました。
次回トッドの「国家の多様性とグローバリゼーションの危機」も読んでから、
・ナチスの全体主義と現代のグローバリズムの共通点と相違点は何か?
・99%は1%といかに闘うのか?
 について、論議することにしました。ここに、Hさんの問題提起を加えて、次回論議を進めたいと思います。
 

3、感想
・Rさん:自分だけでなく、周りにも広げたい。
・Sさん:グローバル化の中で晒される競争だけではない、つながりを求めたい。
・Hくん:大学の周りを見るとパーティで浮かれている人が多いように見えるが、考えて欲しい。
・Tくん:今も昔も世界ではバトルが続いているが、これをどうするか考えたい。
・Kさん:トランプ大統領・Brexitなどグローバリゼーションの崩壊が始まっているが、グローバリゼーションに対する態度を考えていきたい。

〜以上のようなゼミになりました。
 みんなが、世界に向き合って主体的に考え始めていることが伝わってきました。詳しく途中の発言まで再録できませんが、いずれにしても、世界を変えていくというのは、何か国家や国際機関などのリーダーになるということもあるかもしれませんが、実はもっと大切なことは、こうした身近な人々とのつながりの中で、世界を意識的に生きていく人を増やしていくことではないかと思います。

*次回ゼミについて
 ・期日:5月21日(日) 13:00開始
 ・テキスト:トッド「国家の多様性とグローバリゼーションの危機」
 ・レポーター:KさんIMG_4442
 ・ゼミ後:ラッキーガーデンでヤンとお茶というのはいかがですか?